「キャッチャーの二塁送球タイムを上げるコツを知りたい!」

「二塁送球の練習をするときのポイントは?」

こんな風に思ってる方に向けて、
キャッチャーの二塁送球タイムのスピードを上げるコツをお話します。

良いキャッチャーの条件である「二塁への送球タイム」

コンマ1秒でも速くするためには肩の強さだけではなく、
ボールを捕ってから握り変えて、スローイングするまでの動作も大切です。

間違ったフォームで練習をしてたら、
送球タイムは速くなりません

 

本記事では高校時代に二塁送球タイムが常時1.8秒だった私が意識していた
キャッチャーの二塁送球タイムを上げる7つのコツをお話します。

コンマ1秒でも二塁送球タイムを速くしましょう!

キャッチャーの二塁送球は肩の強さだけじゃない!

キャッチャーの二塁送球タイムのスピードを上げるには肩の強さは大切です。

球速が100キロのキャッチャーと140キロのキャッチャーなら、
当然、140キロキャッチャーのほうが二塁送球タイムは速くなります。

こればっかりはしょうがないよ…

 

しかし!

キャッチャーの送球タイムは肩の強さだけでは決まりません。

ボールの捕り方

ボールの握り変えの精度

ステップ

体重移動

ボールの投げ方

コントロール

これらのポイントもキャッチャーの二塁送球タイムを上げるには大切です。

『肩を強化しつつ、送球動作やフォームを磨き上げる』

この2つをすることでキャッチャーの二塁送球タイムは速くなります。

 

肩を強くする方法はこちらで紹介してます。

キャッチャーの二塁送球タイムを上げるコツ

それではキャッチャーの二塁送球タイムのスピードを上げるコツです。

これらは私が中学〜大学まで真剣にキャッチャーをしていた中で気づいた、
キャッチャーの二塁送球タイムを上げるために大切な7つのコツです。

右手の位置を決める

1つ目のキャッチャーの二塁送球タイムを上げるコツは右手の位置を決めることです。

盗塁がありそうなケースの右手の位置は身体の横に持ってくるのが基本なります。

右足のスパイクを触るくらいがおすすめです

 

逆に盗塁を警戒するケースなのに右手を腰まで回すのはNGです。

キャッチャーミットと右手の距離が遠いので、握り変えするまでにロスが生まれます。

右手にボールが当たりそうだけど、
滅多にないから大丈夫だよ

 

また、練習と試合で右手の位置が違うなら日頃の練習成果を発揮できません。

盗塁警戒モードのときの右手の位置をバッチリ決めて練習をして、
素早い送球動作のベースにしてきたいですね。

 

キャッチャーの右手の位置はこちらで詳しく解説してます。

身体の近くまでボールを引きつける

つぎのキャッチャーの二塁送球タイムを上げるコツは、
身体の近くまでボールを引きつけることです。

「左手を伸ばしてボールを握り替える」よりも
「身体の近くでボールを握り替える」ほうが、圧倒的に早く投げられます。

送球モーションをどれだけ速くできても、
ボールのスピードのほうが速いですからね

 

ポイントは、左ヒジと身体の使い方です。

「右バッターのインコース」や「真ん中付近」なら左ヒジを曲げて捕る

「右バッターのアウトコース付近」なら右足主導でボールの近くに身体を持ってく

左ヒジと身体をうまく使えばボールを引きつけてキャッチングができます。

 

キャッチャーのキャッチングやフレーミングはこちらで詳しく解説してます。

ボールをしっかり捕る

3つ目のキャッチャーの二塁送球タイムを上げるコツはボールをしっかり捕ることです。

ボールをポロっとしたら投げられませんし、
ボールを捕るポイントが悪ければ握り替えのミスが起こりやすくなります

ボールを捕ってから!

これだけは忘れてはいけません。

野球はボールを捕ってから始まるしね

 

また、当て捕り(※キャッチャーミットを閉じないで捕ること)でもOKはOKです。

でも難易度が高いプレーなので、練習で100発100中できるようになってから試合で使いましょう。

二塁送球をする前からミスをしてしまうとチームの士気が下がりますからね。

 

ビタ止めキャッチングをする方法はこちらで解説してます。

ボールの握り替えの精度を上げる

つづいてのキャッチャーの二塁送球タイムを上げるコツは、
ボールの握り替えの精度を上げることです。

二塁に低くて強いボールを投げるためには、
ボールをしっかりと握ることがマストになってきます。

握り変えの練習を毎日コツコツして精度を上げたいですね

 

また、キャッチャーの握り替え方法には「横から」と「縦から」があります。

横からパターン:キャッチャーミットの横から右手を入れる

縦からパターン:キャッチャーミットの下から右手を入れる

どちらの方法にもメリット&デメリットはありますが、おすすめは「縦から」です。

「縦から」ならキャッチャーミット内のボールの位置が悪くても、
下から握り変えれば対応できますからね。

「横から」は、
ボールを握り変えられる範囲が狭くなるんだよね

 

ただ、縦からパターンは横からパターンと比べるとスピードは遅くなるので、
そこを考慮して決めるのをおすすめします。

 

キャッチャーの握り変えの練習方法はこちらで解説してます。

安定したステップをする

5つ目のキャッチャーの二塁送球タイムを上げるコツは、
安定したステップ(足の運び方)をすることです。

安定して速い二塁送球タイムを維持するには安定したステップはマストになってきます。

プロ野球選手もちゃんとステップしてるよね

 

キャッチャーの二塁送球のステップには色んな理論があります。

さまざまなステップ方法を試した結果、
送球動作がスムーズで速くできるのは左足主導のステップでした。

①左ヒザの重心を前に持っていく

②右足が自然と前にステップする

③右足のステップのあとに左足も前にステップする

左足を踏み出すのではなく左ヒザの重心をピッチャー側に持っていくと、
自然と右足が前に出てきて、そして左足も前にステップできます。

極端に言うと左ひざで前につんのめる姿勢になり、
そこから前にジャンプするイメージです

 

このステップ方法のポイントは左足のつま先です。

左足のつま先が開くと身体の開きも早くなり、
強いボールを投げられなかったり、ボールがシュート回転になったりします。

左足のつま先を開かないようにステップしたいですね。

 

二塁送球がシュートしてしまう人はこちらの記事をどうぞ。

体重移動を意識する

つぎのキャッチャーの二塁送球タイムを上げるコツは体重移動を意識することです。

送球動作を早くしても送球フォームが悪ければ、強いボールを投げられません。

とくに体重移動ができてないと強いボールを投げられないので、
二塁送球するときには右足にしっかりと体重を乗せる意識を持ちたいです。

『右足に体重を乗せて、左足は投げる方向』
これがステップの鉄則だよ

 

もう1つのポイントは左肩を向ける方向です。

投げたい方向に左肩を向けないと上手く体重移動できなかったり、
身体の開きが早くなったりして、送球フォームのバランスが崩れます。

「右足の体重移動」と「左肩を向ける方向」

 

この2つを意識するといいです。

 

キャッチャーの構え方はこちらで詳しく解説してます。

スナップスローで投げる

最後7つ目のキャッチャーの二塁送球タイムを上げるコツはスナップスローで投げることです。

スナップスローとはピッチャーのように腕を一周回して投げるのではなく、
腕をトップの位置に持っていき、そのままヒジを使いながら投げます。

腕のトップの位置は「右耳の少し後ろくらい」です

 

プロ野球でスナップスローが抜群に上手いのキャッチャーは小林誠司選手です。

右耳のうしろ辺りに右手を持ってきて、そのまま振り下ろすように投げてます。

小林誠司選手はスナップスローが芸術レベルなので、
二塁送球タイムもコントロールも球界屈指なのです。

肩も鬼のように強いけどねw

 

小林誠司選手のようなスナップスローで二塁送球すれば、
二塁の送球タイムスピードは上がり、コントロールも安定します。

 

キャッチャーのスローイングの基本はこちらで解説してます。

二塁送球の練習をするときのポイント

キャッチャーの二塁送球を速くするには練習が大切です。

正しい方法で練習をしないと、
練習のための練習になってしまいます

 

二塁送球の練習をするときのポイントは3つです。

キャッチャー道具をつける

本番に近い環境をつくる

常に試合をイメージする

この3つを守って、キャッチャーは二塁送球の練習をします。

キャッチャー防具をつけなくても二塁送球の練習はできますが、
試合でキャッチャー防具を装着しないのはありえません。

また、キャッチャー防具をつけてないなら二塁送球は速くなって当然です。

身体が軽いからね

 

あとのポイントはどれだけ本番を想定できるかです。 

パートナー練習のときには惰性にならないように工夫したほうが良いですし、
試合では使わないリスクのあるプレーを練習しても意味はありません。

二塁送球の練習をする目的はコンマ1秒でも早く投げてランナーをアウトにするためです。

この目的を忘れずに、試合で結果を出すための練習をしましょう。

 

股割りや他の下半身トレーニング方法はこちらで詳しく解説してます。

反復練習が近道

キャッチャーの二塁送球タイムのスピードを上げるコツをお話しました。

キャッチャーの二塁送球タイムを上げるには、
肩の強さだけではなく送球動作や送球フォームも大切です。

これらの7つのコツを意識して、強く投げられる無駄のない送球動作とフォームを身につけてください。

今回ご紹介した7つのコツは1日や2日で掴めるものではありません。

反復練習をして、ようやく再現できるようになっていきます。

安定して速いスローイング』を目指して、日々の練習に取り組みましょう。

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