キャッチャーのスローイングの基本

「キャッチャーのスローイングの基本を教えてほしい!」

「キャッチャーのスローイングを速くできるボールの捕り方はある?」

「スローイングするときに握り変えが上手くいかない…。」

こんな風に思ってる方に向けて、キャッチャーのスローイングの基本を解説します。

「ボールの捕り方」「ステップ」「握り変え」「投げ方」、
キャッチャーのスローイングはこの4つの動作が連続してます。

そして、それぞれの動作には基本があります。

これらの基本を無視してもキャッチャーのスローイングはできますが、
安定しなかったり、2塁到達タイムが速くならなかったりするんですよね。

本記事ではキャッチャーのスローイングの基本を「ボールの捕り方」「ステップ」「握り変え」
「投げ方」の4つのステップで解説していきます。

キャッチャー歴15年以上のなかで、
見つけたコツについてもお話します。

 

キャッチャーのスローイングの基本を身につけて、
盗塁阻止、ピックオフプレー、進塁阻止をガンガンしていきましょう!

キャッチャーのスローイングの基本的な考え方

スローイングしてるキャッチャー

具体的な方法をお話するまえに、キャッチャーのスローイングの基本的な考え方をまとめます。

・強く低く投げる

・投げる目標をベースにする

・ボールの速さより送球モーションを優先する

・盗塁されないキャッチャーを目指す

キャッチャーがスローイングするときには、
この4つのポイントを意識するといいですね!

強く低く投げる

まず1つ目のキャッチャーの基本的なスローイングの考え方は強く低く投げるです。

二塁送球でも三塁送球でもピックオフプレーでも、
キャッチャーのスローイングは強く低く投げるが基本になります。

ノーバウンド送球でも山なりボールなら到達スピードが遅いのでアウトにできませんし、
無理して投げてたらスローイングは安定しません。

ワンバウンドでも良いので、強く低く投げましょう!

 

無理してノーバウンドで投げるくらいなら、速いワンバウンド送球をしましょう!

ワンバウンド送球の方法はこちらで解説してます。

投げる目標はベースにする

つぎのキャッチャーの基本的なスローイングの考え方はベース付近に投げるです。

ベース付近に投げればセカンドもショートは捕りやすいですし、
ランナーにタッチしやすいのでアウトになる確率も上がります。

ただ…、ベース付近でも逆球はダメです。

内野手がタッチしにくいのですし、
その分だけ遅くなります。

 

ランナーがスライディングしてくるベース側を目標にして投げましょう!

ボールの速さより送球モーションを優先する

3つ目のキャッチャーの基本的なスローイングの考え方は、
ボールの速さよりも送球モーションを優先することです。

スローイングで速いボールを投げたい気持ちは大切です。

でも、それを意識しすぎてモーションが遅くなってるなら良くはありません。

重要なのは捕ってからベースに到達するタイムだよ!

 

『素早い送球モーションで速いボールを投げる。』

これがキャッチャーのスローイングの理想です。

1日2日で肩が強くなって速いボールを投げられるわけではないので、
スローイング動作を早くする練習を優先しましょう!

そして、肩の強さは時間をかけて強化していくといいですね。

キャッチャーの肩を強くする方法はこちらで解説してます。

盗塁されないキャッチャーを目指す

最後4つ目のキャッチャーの基本的なスローイングの考え方は、
盗塁されないキャッチャーを目指すことです。

これはキャッチャーの理想系です。

 

こんなキャッチャーになれればピッチャーはバッターに専念できますし、
キャッチャーも暴投のリスクがなくなるので得点を奪われる可能性もグッと下げられます。

では、盗塁されないキャッチャーになるのはどうすればいいのか?

・試合前ノック

・各イニングでのセカンド送球

この2つの場面は相手チームがキャッチャーのスローイングの強さを見てますよね。

この2つの場面で相手チームに強いスローイングを見せつければ、
「今日は走らないほうが良いな。バントのほうが手堅いな!」と思ってくれます。

そうなれば相当足の速いランナーでない限り走ってこないので、試合を有利に進められます。

キャッチャーのスローイング前の捕り方

それではキャッチャーのスローイング前の捕り方から解説します。

・ボールを引きつける

・身体をボールに寄せる

・出来るだけ半身で捕球する

・右手は身体の横に置く

スローイング前のキャッチングは、この4つがコツになります。

ボールを引き付ける

キャッチャーのスローイング前の捕り方の1つ目のコツはボールを引きつけることです。

二塁に送球するときにはボールを捕りにいきがちになりますが、
できるだけボールを引き付けるようにしましょう!

身体の近くでボールを捕球できれば握り変えを失敗するリスクは減りますし、
「左腕を戻す速さ」と「ボールの速さ」だと圧倒的に後者のほうが速いです。

引きつけた分だけ捕って投げるまでを速くできます!

 

無意識だと気持ちが焦ってボールを捕りにいってしまうことが多いので、
意識的にボールを引き付けるようにキャッチングしましょう!

身体をボールに寄せる

つぎのコツは、身体をボールに寄せることです。

これは逆球になったり、
ボールが大きく外れたりした場合の話になります。

 

ボールが大きく外れた場合に腕だけでボールを捕りに行くと、
左腕が伸びた状態になり、それを戻すのに時間がかかるので、送球モーションも遅くなります。

なので構えてた位置よりもボールが遠くなった場合には、身体ごとボールに寄せましょう!

そうすれば右腕もしっかりとついていくので、握り変えがしやすくなり、
送球モーションの時間ロスを少なくできます。

『いかにボールを身体の近くで捕球できるか?』

これが送球モーションを早くする考え方なので、これは常に意識するといいですね!

出来るだけ半身で捕球する

3つ目のコツは、出来るだけ半身の姿勢でボールを捕球することです。

キャッチボールを思い出していただけると分かりやすいんですが、
ボールを投げるときには必ず半身の姿勢で左肩を相手に見せる状態になってますよね。

つまり、最初から半身姿勢でボールを捕ったほうが送球動作は速くなるんです。

”甲斐キャノン”で有名な甲斐選手は「捕るときに左足を出す」と話してるんですけど、
これは「左足を出すことで自然と半身姿勢になれる」っていうのもあると思います。

また僕が尊敬してやまない古田選手の二塁送球はバックステップなんですけど、
これも右足を引くことで半身姿勢にスムーズに移行してるんです。

いきなり甲斐選手や古田選手のマネをして
二塁送球をするのはやめたほうがいいよ!

 

相当な練習やスキル、肩の強さが求められるので、
まずは出来るだけ半身姿勢での捕球をマスターするといいですね!

右手は身体の横に置く

最後4つ目のキャッチャーのスローイング前の捕り方のコツは右手の位置です。

ランナーがいないなら右手は後ろでも良いんですけど、
ランナーがいるなら常に身体の横に置きましょう!

捕球した位置と右手の位置の距離をあらかじめ近くにしておくことで、
握り変えがしやすく、そして早くできるんですよね。

その結果、送球モーションも速くできます。

キャッチャーのスローイングはボールを捕る前の動作である程度決まってくるので、
盗塁が考えられる状況なら、右手は身体の横にセットしておきましょう!

 

キャッチャーの右手の位置は下記ブログ記事で詳しく解説してます。

キャッチャーのスローイングのステップ

つづいてキャッチャーのスローイングのステップです。

基本的にステップは投げる方向にします。

これは二塁送球でも三塁送球でも同じです。

 

サイドステップだとコントロールが安定しないですし、
古田選手のようなバックステップだと相当な肩の強さが必要です。

二塁なら二塁に、三塁なら三塁に向かって右足も左足もステップしましょう!

また基本のステップ動作は「右→左」です。

ボールがきたら半身姿勢になりながら右足を一足分くらい前にだして、
捕球ができたら左足を投げる方向にステップして投げるイメージ。

実際のスローイングでは右足と左足のタイミングは、
ほぼ同時になるかなと思います。

 

スローイングするときに右足も左足も投げる方向にステップできれば、
自然よ綺麗な綺麗な送球フォームになりコントロールも安定します。

三塁送球の投げ方はこちらで解説してます。

キャッチャーの握り替えのコツ

つづいてキャッチャーの握り替えのコツです。

・キャッチャーミットと右手の距離を縮める

・右手はキャッチャーミットの下から入れる

・どんな握りでも投げられるようにする

・キャッチャーミットのポケットを浅くする

キャッチャーの握り変えは、この4つがポイントになってきます。

キャッチャーミットと右手の距離を縮める

1つ目のキャッチャーの握り変えのコツは、キャッチャーミットと右手の距離を縮めるです。

キャッチャーで握り替えが上手くいかないケースのほとんどは、
キャッチャーミットと右手の距離が遠いときです。

逆球やワンバウンド、高いボールのときに
握り替えをミスしやすいよね。

 

なのでキャッチャーミットと右手の位置を意識しましょう!

キャッチャーのスローイング前の捕り方」でもお話しましたが、

・ボールを引きつける

・身体をボールに寄せる

この2つを意識すれば、自然とキャッチャーミットと右手の距離を縮められます。

また、捕球したあとにキャッチャーミットを下げずに、
右耳の横にミットを持ってくると握り替えはしやすくなります。

右手はミットの下から入れる

つぎのキャッチャーの握り変えのコツは、右手はキャッチャーミットの下から入れるです。

ボールを捕ってから握り変えるときには、
右手をキャッチャーミットの下から入れるのをおすすめします!

キャッチャーミットの上から右手を入れると、
ウェブが邪魔して上手く握り替えができないことが多いです。

キャッチャーミットの下から右手をいれれば、
上手く握れる確率は高くなります。

 

ただ、この場合もキャッチャーミットを下げるのではなく、
右手を気持ち下げてキャッチャーミットのなかに手を入れるといいですね!

キャッチャーの二塁送球タイムを上げるコツはこちらで解説してます。

どんな握りでも投げられるようにする

3つ目のキャッチャーの握り変えのコツは、どんな握りでも投げられるようにするです。

いつも完璧に握り替えをするのは至難の業です。

なので、どんな握りでも投げられるようにするのがベストですし、
握り替えがミスった場合でも二塁に暴投はしないくらいの感覚は身につけましょう。

握り替えを上手くやるのがゴールではなく、ランナーをアウトにするのが目的です!

どんな握り方でも投げられる練習もするといいですね!

二塁送球がシュートしてしまう人はこちらの記事をどうぞ!

キャッチャーミットのポケットを浅くする

最後4つ目のキャッチャーの握り変えのコツは、キャッチャーミットのポケットを浅くするです。

キャッチャーミットの型は人それぞれ好みがあると思いますが、
ポケットを浅くすれば握り替えを速くできます。

理由は単純で「深いところ」よりも「平らなところ」のほうがボールを握りやすいですよね。

またプロ野球選手は「捕るイメージより当てるイメージ」ってよく言ってます。

あくまでもイメージですw

 

さすがにプロ野球選手の感覚に近づくには相当なスキルがいるので、
まずはキャッチャーミットのポケットを浅くして、上手く握り替えられるようにすると良いですね!

 

握り替えを速くする練習方法は下記記事をご参考にどうぞ。

キャッチャーミットのポケットの深さを調整する方法はこちらで解説してます。

キャッチャーの基本的な投げ方

最後にキャッチャーの基本的な投げ方です。

ポイントは3つあります。

①右手を右耳の少し後ろに持ってくる。

②右手の甲は耳側に向ける。

③ヒジ主導で投げる。

この3つのポイントを意識すれば早く投げられますし、必要以上に肩やヒジを痛めません。

肩から投げる「担ぎ投げ」だと故障リスクが上がります。

 

この基本的な投げ方が綺麗なのは小林誠司選手です。

ご覧いただくと分かると思いますが小林誠司選手のフォームは、
右手の甲を耳側に向けて、そのあとに右耳後ろくらいに持ってきて、ヒジから投げてますよね。

これだけ綺麗なフォームなので送球が逸れないし、強くて低いボールを投げられるんです。

最初は慣れないと思いますが、3つのポイントを意識してスローイングしましょう!

まずは基本をマスターしよう!

キャッチャーのスローイングの基本を解説しました。

・ボールの捕り方

・ステップ

・握り変え

・投げ方

キャッチャーのスローイングには、この4つの動作のなかで基本があります。

まずは1つずつの基本をマスターして、一連の流れで出来るように練習をしましょう!

また、プロ野球選手のマネをして座って二塁送球をしたり、
バックステップでスローイングするキャッチャーをたまに見かけます。

カッコいいですもんね!
(僕も中学生のころはよくやってましたw)

 

ですが、プロ野球選手は基本があった上でのオリジナルのスローイングです。

無理して真似してるとスローイングが安定しなかったり、最悪な場合だと肩やヒジを怪我します。

なのでまずは地道にキャッチャーのスローイングの基本をマスターし、
さらなる高みを目指したいと思ったら、オリジナルのスローイング方法にチャレンジするといいですね!

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