「キャッチャーのキャッチングの基本を知りたい!」
「フレーミング技術ってなに?」
こんな風に思ってる方に向けて、キャッチャーのキャッチングについてお話します。
ボールの投げ方や打ち方、スライディング方法などにも基本があるように、
キャッチャーのキャッチングにも基本があります。
キャッチングの基本が出来てないと、ストライクなのにボールと判定されたり、
ポロポロしたり、親指を突き指したりします。
キャッチングの良し悪しは決まりません
本記事ではキャッチャーのキャチングの基本やフレーミングの正しい考え方や方法、
そして良い音の鳴らし方について解説します。
キャッチングの基本をマスターして、正しいフレーミング技術を身につけ、
ピッチャーにも審判にも好印象なキャッチャーになりましょう。
コンテンツ
キャッチャーのキャッチングの基本
キャッチャーのキャッチングの基本的です。
この6つのポイントをクリアしたのが、キャッチングの基本になります。
キャッチャーミットの正面を見せる
1つ目のキャッチャーのキャッチングの基本は、
キャッチャーミットの正面をピッチャーに見せることです。
手首が折れてキャッチャーミットが下を向いてる
低めを構えるときキャッチャーミットの正面が見えていない
キャッチャーミットを細かく上下に動かす
無意識に上記のようにキャッチャーミットを構えてると、ピッチャーは投げづらいです。
ピッチャーの的(まと)でもあるからね
キャッチャーミットの正面を見せるコツは、手首の使い方です。
手首を立てて手のひらをピッチャーに見せる意識で構えれば、
キャッチャーミットも綺麗に正面に向きます。
キャッチャーの構え方はこちらで詳しく解説してます。
包み込むイメージで捕る
つづいてのキャッチャーのキャッチングの基本は、包み込むイメージで捕ることです。
ピッチャーの投げたボールを捕りにいくと、
ボールの勢いに負けてキャッチャーミットは流されます。
ポロポロしたりする原因です
遅いボールなら捕りにいってもキャッチャーミットは流れませんが、
130キロを超えるボールなら確実にキャッチャーミットは流れます。
また、そもそもボールが速くなれば、捕りにいく僅かな時間もありません。
ボールを捕ったあとにキャッチャーミットが動かないようにするためにも、
速いボールにも対応できるように、包み込むイメージでキャッチングをしたいですね。
ポイントは、ボールを引きつけるイメージです。
ピッチャーの投げたボールはキャッチャーに向かってくるので、
ヒジを伸ばさず、ラクにキャッチングできる位置まで引きつけてから捕る。
あとはキャッチャーミットとボールが衝突しないように「そっ」と包み込みます。
キャッチャーミットがボールをハジく人はこちらの記事もおすすめです。
捕球後はキャッチャーミットを止める
3つ目のキャッチャーのキャッチングの基本は、捕球後はキャッチャーミットを止めることです。
ボールを捕ったあとにキャッチャーミットを大袈裟に動かすキャッチャーを見かけます。
正しいフレーミングについては後ほど詳しくお話しますが、
捕球後にキャッチャーミットを大きく動かすのは、ピッチャーにも審判にも良い印象を与えてません。
ピッチャーは「今日は調子が悪いのかな」と思ってしまったり、
審判は「判定に邪魔なキャッチングをするキャッチャーだな」と警戒心を高めたりします。
また、捕球後にキャッチャーミットを動かすイメージが強いと、
ボールをポロッとする原因にもなるんですよね。
捕ったあとはキャッチャーミットを動かさないのが、キャッチングの基本です。
ビタ止めキャッチングをする方法はこちらで解説してます。
コースや高さで捕球イメージを変える
つぎのキャッチャーのキャッチングの基本は、コースや高さで捕球イメージを変えることです。
すべてのコースや高さのボールを同じイメージで捕球しようとすると、
捕球後にキャッチャーミットが動いてしまいます。
ピッチャーのボールが進む方向が違うからです。
高め:より高く進む
低め:ボールがホップすることは少ない
インコース:クロスファイヤーならより食い込む
アウトコース:より外側に逃げていく
高さやコースでボールの質や方向は変わるので、
それに最適なイメージでキャッチングをするのが基本になります。
ボールの質は変わります
高さやコース別の詳しいキャッチング方法は、
後ほど「キャッチャーのフレーミング方法」で解説します。
縦捕りキャッチングと横捕りキャッチングの使い分けはこちらで解説してます。
良い音を鳴らす
5つ目のキャッチャーのキャッチングの基本は良い音を鳴らすことです。
ピッチャーのモチベーションが上がる
審判が際どいボールを勢いでストライクと言ってくれる
内野手や外野手のテンションが上がる
監督やコーチが安心する
みんなを幸せにするんだよね
捕球後にキャッチャーミットを止めることができるなら、
つぎは良い音を鳴らす意識を大切にしたいですね。
良い音を鳴らすコツは後ほど「キャッチャーミットから良い音を鳴らそう!」でお話します。
親指を突き指しないキャッチング方法はこちらで解説してます。
判定は審判がする
最後6つ目のキャッチャーのキャッチングの基本は「判定は審判がする」と忘れないことです。
キャッチャーに慣れてくると、
自分でストライク&ボールを判断しながらキャッチングをしがちになります。
ボール球だと決めつけて、キャッチャーミットを止めない
ストライクと思い込み、コールされる前にベンチに帰る
これらの行為はピッチャーから反感を買い、審判には悪い印象しか与えません。
プロ野球選手みたいでカッコいいと思いがちですが、ストライク・ボールの判定をするのは審判です。
審判に敬意を払い、プレーしたいですね!
正しいフレーミング技術
つづいてフレーミング技術です。
フレーミングとは、
「審判にストライクをストライクと判定してもらうためのキャッチング方法」です。
この3つが正しいフレーミング技術です。
具体的な方法は「キャッチャーのフレーミング方法」で解説します。
ボールをストライクに判定させるのではない
1つ目の正しいフレーミング技術は、
ボールをストライクに判定させる技術ではないということです。
フレーミングの目的は審判の目を欺くことではありません。
審判に正確な判断をしてもらうためのキャッチング方法がフレーミングです。
「ストライクをストライク」「際どいけど、ストライクだからストライク」と、
審判に判定してもらうためのフレーミング技術です。
捕球後にキャッチャーミットを動かさない
2つ目の正しいフレーミング技術は、
ボールを捕った後にキャッチャーミットを動かさないことです。
フレーミングとは、コース別のボールの捕り方です。
審判にストライクをストライクと判定してもらうためには、
ボールを捕るまえにどのようにキャッチャーミットを動かせばいいのか?
この技術がフレーミングです。
「キャッチングの基本」でもお話しましたが、捕球したらキャッチャーミットは止めましょう。
キャッチャーミットを下げてから捕球するメリット&デメリットはこちらで解説してます。
外から内にキャッチングをする
最後3つ目の正しいフレーミング技術は、外から内にキャッチングをすることです。
高めなら「より高めの位置から押さえつけるイメージ」
低めなら「より低い位置から上げるイメージ」
インコースなら「よりインコースから寄せるイメージ」
アウトコースなら「よりアウトコースから寄せるイメージ」
このようにキャッチングするときに「外から内」を意識できれば、
フレーミング技術をマスターしやすいです。
古田敦也式のキャッチング方法はこちらでまとめています。
キャッチャーのフレーミングの方法
それではキャッチャーのフレーミングの方法です。
この3つのポイントでフレーミング方法を解説します。
高めのボール
まずは高めのボールのキャッチャーのフレーミング方法です。
ポイントは2つあります。
より高い位置から捕りにいく
キャッチャーミットを下げる(※手首を折るくらい)
基本的に高めのボールは伸びるので
上から押させつけるように若干高い位置から捕りにいきます。
また、ボールを捕ったあとのキャッチャーミットの形が縦方向だと、
審判は「高めに外れてるかな」と思う可能性が高いです。
その印象をなくすために、ボールを捕る瞬間に手首をゆっくり下げたいですね。
【高いボールのフレーミングイメージ】
難易度が上がるのは、両サイドの高めのボールです。
真ん中高めと同じイメージで上からボールを捕りにいって、
キャッチャーミットを下げるだけでは審判にコースが外れてる印象を与えてしまいます。
その印象をなくすためにキャッチャーミットの角度を45度くらいにするといいですね。
高めに外れてる印象も与えにくいからね
谷繁式フレーミング(キャッチング)はこちらで解説してます。
両サイドのボール
つづいて両サイドのボールのキャッチャーのフレーミング方法です。
こちらもポイントは2つあります。
よりサイドから捕りにいく
キャッチャーミットは立てる(手のひらをピッチャーに見せるイメージ)
両サイドのボールは、横に外れてるかどうかが審判の判定ポイントです。
キャッチャーミットを縦方向にして捕れば、審判にズレてない印象を与えられます。
【両サイドボールのフレーミングイメージ】
ただ、逆球になった場合は難易度が上がります。
ポイントは手首でキャッチャーミットを縦方向にしようとはせずに、
親指を90度にするイメージにすることです。
そうすればキャッチャーミットが無理なく自然に縦方向になります。
キャッチングの練習方法はこちらで紹介してます。
低めのボール
最後に低めのボールのキャッチャーのフレーミング方法です。
こちらもポイントは2つあります。
より低い位置から捕りにいく
キャッチャーミットを上方向に持ち上げる
低いかどうかが審判の判定のポイントなので、
キャッチャーミットを下から持ち上げるイメージでボールを捕るいいですね。
低めのボールでも伸びてくる場合は、その場で捕るイメージで問題ありません。
ボールが垂れてると思われるからね
【※低いボールのフレーミングイメージ】
逆に良くない低いボールの捕り方は、
「キャッチャーミットを縦にする」と「腕ごとキャッチャーミットを上げる」の2つ。
キャッチャーミットが縦方向だと低すぎる印象を審判に与えかねませんし、
腕ごとキャッチャーミットを上げるのはジャッジを誤魔化そうとしてると審判に思われます。
低めのボールは、キャッチャーミットをより低い位置から上げていくイメージです。
キャッチャーのフレーミング練習方法はこちらで紹介してます。
キャッチャーミットから良い音を鳴らそう!
キャッチャーはフレーミングも大切ですけど、良い音を鳴らすのも仕事です。
「ズッバーン!!!」
キャッチャーミットからこんな良い音がなれば、自チームのテンションが一気にあがるので、
良い音を鳴らせるように、キャッチャーは常に意識しましょう!
10回中8回以上は良い音を目指しましょう
キャッチャーミットの良い音を鳴らすコツはこちらでお話してます。
キャッチング1つで試合展開は変わる!
捕手のキャッチングの基本を解説をしました。
この6つがキャッチャーのキャッチングの基本です。
これをマスターしつつ、フレーミング技術も身につけましょう。
大袈裟でも何でもなく、キャッチング1つで試合展開は変わります。
ランナーがスコアリングポジションにいる場合や絶対にバッターを抑えたい状況で、
際どいボールがストライクになるかボールになるかで試合の勝敗は変わるんです。
キャッチングはホント大切なので、意識しながら取り組みましょう。