日本プロ野球界で歴代の名捕手に名を連ねる古田敦也氏。

「古田敦也氏のフレーミングは、捕球後にキャッチャーミットを動かす」
こんな風によく言われてますが、実はキャッチャーミットは動いてません。

キャッチャーミットが動いてるように見えるだけなんですよね。

また、キャッチャーのなかで「捕球する前〜捕球したあと」まで
まったくキャッチャーミットを動かさない選手などいません。

谷繁選手はまったく動かさないと言われてますが、
上下前後に少し動いてます。

 

「なぜ古田敦也氏のキャッチングはキャッチャーミットが動いてるように見えるのか?」

「古田敦也氏のような一種の芸術のようなフレーミングはどうすれば再現できるのか?」

こんな風に思ってる方に向けて、
古田敦也氏のフレーミング(キャッチング)について解説していきます。

この4つのポイントで徹底的に解説していくので、
ご自身のフレーミング(キャッチング)に導入できるものがあればするといいですね!

また、古田式フレーミングを再現するコツもお話していきます。

1日で古田敦也氏のような芸術的なキャッチングはできませんが、
意識をすることで徐々に古田式のフレーミングができるようになります。

古田式フレーミングを習得し、ピッチャーを助けましょう!

キャッチャーのフレーミングとは?

まずはキャッチャーのフレーミングについて簡単にお話します。

キャッチャーのフレーミングでよく誤解されてることが2つあります。

フレーミングへの誤解

審判にボールをストライクと判定してもらう

ボールを捕ったあとにキャッチャーミットを動かす

この2つをフレーミングだと思ってる人が結構いますが、まったく違います!

正しいフレーミングとは、この2つです。

正しいフレーミングの考え方

審判に正確な判定をしてもらう

ボールを捕ったあとにキャッチャーミットを動かさない

正しいフレーミングの考え方は、審判に正確なジャッジをしてもらうためにします。

ストライクならストライクとコールしてもらうために、
ちゃんとボールを捕るのがフレーミングなのです。

なので、審判を騙す目的で捕球後にキャッチャーミットを動かすのは言語道断ですし、
ピッチャーも気持ちいいものではありません。

フレーミングとは、コース別のキャッチング方法の総称です。

インコースやアウトコース、高めや低めでは
ボールの捕り方が変わります。
これを使いこなすのがフレーミングです。

 

キャッチャーのフレーミングとはコース別のキャッチング方法であり、
審判に正確なコール(ストライクならストライク)をしてもらうための技術です。

ここを誤解してしまうとキャッチングに悪いクセがついてしまうので、
正しい考え方でフレーミング練習に取り組みましょう!

 

キャッチャーのキャッチングやフレーミングはこちらで詳しく解説してます。

古田敦也氏のフレーミング(キャッチング)

まずは古田敦也氏のフレーミング(キャッチング)から解説していきます。

このつのシーンに分けて、古田敦也氏のキャッチングを解説します。

構え方

まずは古田敦也氏の構え方からです。

古田敦也氏の構え方の大きな特徴は2つあります。
(※上記動画を見ながらだと解説がわかりやすいです)

キャッチャーの構えでお尻が地面につきそう

左膝をキャッチングの主導にしてる

まず古田敦也氏がキャッチャーの構えをしたとき、お尻が地面につきそうですよね。

ここまで深く座る理由は、2つあります。

まず1つ目はブロッキング(ショートバウンド処理)への対応。

キャッチャーがブロッキングする上で1番やっちゃいけないのは、
自分の股の間を通過して、ホールを後逸することです。

これは単純に恥ずかしいですし、
真正面のボールをなぜ止められないんだ問題になります。

 

ボールが自分の股の間を通過して後逸してしまう可能性をできるだけ低くするために、
古田敦也氏はあそこまで深く構えてるんですよね。

もう1つの理由は、キャッチャーミットの操作性を上げるためです。

キャッチャーの構えで深く座ることができれば自然と左ヒザの位置も下がるので、
その結果キャッチャーミットの動きを邪魔するものがなくなります。

キャッチャーミットを邪魔するのは、
いつも左ヒザなんですよね。

 

また、古田敦也氏の構え方のもう1つの特徴が左膝をキャッチングの主導にしてることです。

キャッチングの主導はもちろんキャッチャーミットではありますが、
よく見てみるとキャッチャーミットと同時に左膝を動かしてますよね。

これによりキャッチャーミットをスムーズに動かせるので、
コースには構えてるけど、他のコースにボールが来ても上手く捕球ができます。

これは意識的にそうしてるというより、自然とこういう形になったんだと思います。

 

キャッチャーの構え方はこちらで詳しく解説してます。

捕球する前

つづいて古田敦也氏の捕球する前の動作です。

古田敦也氏は捕球する前に、キャッチャーミットを一度下げてます。

①キャッチャーミットの正面をピッチャーに見せる

②キャッチャーミットを一度下げる

③もう1度キャッチャーミットを上げて捕球しにいく

大体の流れは、こんな感じですね。

古田敦也氏が捕球する前に1度キャッチャーミットを下げる理由は2つあります。

古田敦也氏がキャッチャーミットを1度下げる理由

キャッチングをしやすくする

ピッチャーとタイミングを合わせる

キャッチングをしやすくするのは大体イメージができますよね。

バッティングや守備でも「静→動」より「動→動」の方が、
反応速度が速くり次の動きがスムーズになりします。

 

そして、もう1つの理由がピッチャーとタイミングを合わせるためです。

古田敦也氏がキャッチャーミットを下げるタイミングに注目すると、
常に同じタイミングでキャッチャーミットを下げてることが分かります。

ピッチャーがモーションに入り、重心が下がったタイミングで下げてますよね。

これはピッチャーの視線とキャッチャーミットの位置を合わせ、
ピッチャーとのタイミングをシンクロさせることでリズムを作ってるんです。

じゃんけんでいう最初はグーに近いですね。

 

ピッチャーが重心を下げるタイミングとキャッチャーミットを下げるタイミングがあえば、
自然と同じリズムになり、テンポよく投球できるようになると言われてます。

古田敦也氏は捕球する前にキャッチャーミットを1度下げますが、
これはキャッチングだけではなく、ピッチャーのためでもあったんですよね。

 

キャッチャーミットを下げてから捕球するメリット&デメリットはこちらで解説してます。

捕球する瞬間

つぎが古田敦也氏の捕球する瞬間の動作です。

ここがキャッチャーミットを動かしてると言われる理由です。

上記の動画のシーンをご覧ください。

普通に見るとキャッチャーミットは動いてるように見えますが、
古田敦也氏がキャッチャーミットを動かすタイミングに注目します。

そうなんです、捕球する前にキャッチャーミットを動かしてるんです。

捕球する瞬間に投球よりもボール球の位置からキャッチャーミットを持ってきて、
そこからキャッチングしてます。

高めのボールならより高い位置から、アウトコースならよりアウトコースから、
キャッチャーミットを動かしてきてキャッチングしてるんです。

捕球後にミットを動かしてるわけではありません。

 

ここをちゃんと理解しておかないと、
捕球後にキャッチャーミットを動かすという騙しのフレーミングになってしまいます。

捕球したあと

最後に古田敦也氏の捕球したあとの動作です。

捕球する瞬間はキャッチャーミットは動かしてますが、
捕球したあとにはまったく動いてませんよね。

ビシっとキャッチャーミットは止まってます。

 

ただ、キャッチャーミットを捕球する瞬間に動かしてるので、
捕球したあとにも動いてるように見えるんです。

『捕球したあとにはキャッチャーミットは動かさない』

それが古田敦也氏のフレーミング(キャッチング)です。

 

谷繁式フレーミング(キャッチング)はこちらで解説してます。

古田式のフレーミング(キャッチング)のコツ

古田式のフレーミング(キャッチング)方法のコツをお話します。

古田式のフレーミング(キャッチング)方法を再現するには、5つのポイントがあります。

古田式のフレーミング(キャッチング)の再現は、はっきり言って、めちゃくちゃ難しいです。

でも、この5つのポイントを意識すれば確実に近づけます。

股関節の柔らかさ

1つ目の古田式フレーミング(キャッチング)方法のコツは、股関節の柔らかさです。

キャッチングはボールの捕り方にフォーカスされがちですが、
古田式フレーミングは股関節が最大のポイントだと思います。

というのも古田式フレーミングの大きなポイントは、
いかにキャッチャーミットを動かしやすくするのかということ。

キャッチャーミットを動かしやすい構え方ができるから、
芸術的なキャッチングができるんですよね。

では、キャッチャーミットを動かしやすい構え方をするにはどうすれば良いのか?

それが股関節の柔らかさ、もっと言うと左ヒザの使い方なんです。

キャッチャーミットの動きを邪魔するのは、
常に左ヒザですからね。(2回目)

 

左ヒザがキャッチャーミットの邪魔をしないようにスムーズに動かすために、
股関節の柔らかさがポイントになってくるわけです。

股関節が硬かったら、捕球するまでの僅かな時間で左ヒザをスムーズに動かせず、
その結果キャッチャーミットの操作性が悪くなります。

古田式フレーミングの礎は、股関節の柔らかさなのです!

なのでまずは古田式フレーミングを再現するために股関節を柔らかくしましょう。

キャッチング技術の向上だけではなく、
ブロッキング技術も上がります。

 

股関節を柔らかくするストレッチ方法はこちらで解説してます。

キャッチャーミットの角度

古田式フレーミングの2つ目のコツは、キャッチャーミットの角度です。

一般的にキャッチャーミットの角度は、人差し指を1時方向に向けます。

この角度であれば脇が閉まりすぎず、開きすぎずなので、
キャッチャーミットの操作性を保ちつつ、ボールの威力に負けないキャッチングができるからです。

でも古田式フレーミングを再現するなら、
キャッチャーミットの角度は人差し指を2時の方向まで下げます。

これにより脇を開き、キャッチャーミットの操作性を最大限にまで上げるんです。

脇が閉まってるよりも空いてるほうが
動かしやすいですからね。

 

ただ、キャッチャーミットの角度を下げると捕球した瞬間にミットが下がったり、
ボールの捕り方を間違えると簡単に突き指します。

そこは注意してくださいね。

親指を突き指しないキャッチング方法はこちらで解説してます。

キャッチャーミットを下げるタイミング

3つ目の古田式フレーミングのコツは、キャッチャーミットを下げるタイミングです。

古田式フレーミングを再現するなら、
ピッチャーの重心が下がったときにキャッチャーミットを下げましょう。

キャッチャーミットを下げる方法は古田敦也氏みたいにダランっと下げてもいいですし、
キャッチャーミットの正面を見せながら下げてもOKです。

ポイントは、ピッチャーの目線と一緒にキャッチャーミットを動かし、
ピッチャーの投げるリズムとキャッチャーミットを下げるタイミングを合わせること。

目線に合わせて的を動かしつつ、
ピッチャーとシンクロするイメージだね。

 

これさえ意識すれば、キャッチャーミットを下げる方法はどちらでも問題ありません。

キャッチャーミットをダランっと下げるのがイヤなピッチャーなら正面を見せたまま、
そこまで気にならないピッチャーならダランっと動かせばOKです。

構え方

つぎの古田式フレーミングのコツは、構え方です。

古田式フレーミングは、とにかくキャッチャーミットの操作性がポイントになってきます。

そして、キャッチャーミットの動きを邪魔するのは常に左ヒザという話をしました。
(3回目で最後です)

なので古田式フレーミングを再現するには、
普段の構え方から左ヒザをなるべく地面に寄せるのがポイントです。

左ヒザが地面に近ければ近いほど、
キャッチャーミットの可動域は広がりますからね。

 

ちなみに古田式フレーミングを再現するなら、
ランナーがいないときには積極的に左ヒザを地面につきましょう!

実際に古田敦也氏もランナーがいないなら左ヒザをつけると言ってました。

左ヒザをつけば、
キャッチャーミットは抜群に動かしやすいですからね。

 

ただ、左ヒザを地面につけると的としてのキャッチャーの役割は少なくなるので、
そこはピッチャーの意見を聞いてみるといいですね。

左ヒザを地面につけられると投げにくい投手もいますので。

 

キャッチャーのヒザのつけ方やつけるタイミングはこちらで解説してます。

キャッチャーミットの動かし方

最後5つ目の古田式フレーミングのコツは、キャッチャーミットの動かし方です。

これが古田式フレーミングの最難関ポイント!

 

古田式フレーミングは捕球したあとにキャッチャーミットを動かすのではなく、
捕球する前にキャッチャーミットを動かし、元の位置に戻しながら捕球します。

アウトコースギリギリのストライクボールなら、
捕球する前にアウトコースのボール球の位置までキャッチャーミットを移動させ、
捕球する瞬間にキャッチャーミットを戻しならキャッチングします。

このキャッチャーミットの動かし方の最大のポイントは2つです。

捕球する前にキャッチャーミットをどのくらい移動させるか

投球されるまでの時間でキャッチャーミットを動かせるか

キャッチャーミットをボールゾーンに移動させて、
キャッチャーミットを戻しながら捕球するのは難しくはありません。

ただ、どのくらい移動させるかが難しいのです!

大袈裟に移動させれば捕球後にキャッチャーミットが動く距離が長くなるので、
審判に「キャッチャーミットを動かしすぎだ!」と警告されます。

逆に捕球前のキャッチャーミットの移動距離が短いと
古田式フレーミングは成立しません…。

 

また、ピッチャーが投球してベースに届くまでのコンマ何秒の間でボールの軌道を把握し、
それよりもボールの位置までキャッチャーミットを動かすのも簡単ではありません。

相当な動体視力と予測力が必要になります。

これが古田式フレーミングの最難関ポイントたる所以です。

 

あとは手だけで捕りにいくとボールの威力に確実に負けるので、
手と身体を離させすぎないようにキャッチャーミットの動きに合わせて身体も移動させましょう!

 

古田式と谷繁式キャッチングの違いはこちらで解説してます。

古田式フレーミングの再現は実力が必要!

古田敦也のフレーミング(キャッチング)方法について解説しました。

「構え方」「捕球する前」「捕球する瞬間」「捕球したあと」、
この4つのポイントで古田式フレーミングには特徴があります。

細かく見ると、もっとポイントがあると思うので研究してみてください。
(僕もします)

また、古田式フレーミングを再現するには5つのコツがあります。

古田式フレーミングの5つのポイント

股関節の柔らかさ

キャッチャーミットの角度

キャッチャーミットを下げるタイミング

構え方

キャッチャーミットの動かし方

最後までしっかりと読んでいただいた方なら十分にご理解いただけたかと思いますが、
古田式フレーミングを再現するのは相当難しいです。

あらかじめ相当なキャッチングスキルがないと再現できず、
中途半端な状態で試合で使えば審判に怒られるのは間違いありません。

でも古田式フレーミングが身に付けば、キャッチングスキルは遥かに向上します!

練習して、一歩ずつ古田式フレーミングに近づき、
試合でバシンっと決めて、ピッチャーを助けましょう!

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