「キャッチャーの基本的な構え方を知りたい!」
「基本のキャッチャーミットの構え方は?」
こんな風に思ってる方に向けて、キャッチャーの基本的な構え方をお話します。
プロ野球のキャッチャーたちの構え方はオリジナルですが、
キャッチャーには基本的な構え方があります。
基本的な構え方をできればピッチャーは投げやすいですし、
キャッチャー自身もキャッチングやブロッキング、スローイングがしやすくなります。
キャッチャーは守りにくいです
本記事ではキャッチャーが構えるときの意識ポイントと基本の構え方「三点立ち姿勢」、
そしてキャッチャーミットの基本的な構え方を解説します。
まずは基本の姿勢とキャッチャーミットの構え方をマスターしましょう。
コンテンツ
キャッチャーが構えるときのポイント
キャッチャーが構えるときのポイントです。
この4つのポイントを常に意識して、キャッチャーは構えます。
大きく構える
1つ目のキャッチャーが構えるときのポイントは大きく構えることです。
ピッチャーが投げやすいように、大きく構えるのは基本中の基本。
ピッチャーの的(まと)の役割もあるからね
ただ、注意点があります。
大きく構えるすぎるとボールを捕りにくくなったり、
次の動作にスムーズに移りにくくなったりするんです。
「フィールドプレーを意識しながら、できるだけ大きく構える」
このバランスを大切にしましょう。
次のプレー
つぎのキャッチャーが構えるときのポイントは次のプレーです。
ワンバウンド処理
キャッチャーフライ
バント処理
ベースカバー
盗塁阻止
これらもキャッチャーの大切なプレーなので、
構えるときには常に次のプレーを意識します。
捕殺プレーも増えます
「次にありえるプレーはなにか?」
試合中は1球1球の可能性を考えながら構えましょう。
キャッチャーのバント処理方法はこちらで解説してます。
キャッチング
3つ目のキャッチャーが構えるときのポイントはキャッチングです。
他にも細かいポイントはありますが、まずはこの2つのポイントを大事にしましょう。
良い音を鳴らす
キャッチャーが良い音を鳴らすのは大切なプレーです。
ピッチャーが「今日は調子が悪いな」と思ってても、
キャッチャーミットの音が良ければ「思ったより調子は悪くないかも」と心境が変わります。
ナイスボールだけでなく、どんなボールでも良い音を鳴らせるようにキャッチングをしたいです。
キャッチャーミットの良い音を鳴らすコツはこちらでお話してます。
捕った瞬間にキャッチャーミットは動かさない
ボールを捕った瞬間はキャッチャーミットを動かさないようにします。
キャッチャーミットをビタ止めできればピッチャーは気分よく投げられますし、
審判に「ボール球をストライクに見せるような捕り方はしない」と好印象を与えられます。
フレーミングを誤解してキャッチャーミットを動かすタイミングを間違えてる選手もいますが、
ピッチャーは投げにくいですし、審判の印象は最悪なので正しい方法で使いたいです。
キャッチャーのキャッチングやフレーミングはこちらで詳しく解説してます。
ランナー
最後4つ目のキャッチャーが構えるときのポイントはランナーです。
ランナーが出るとキャッチャーの仕事は一気に増えます。
バント
盗塁(ディレードスチール)
エンドラン
ピッチャー牽制のカバー
キャッチャー牽制(ピックオフプレー)
ランナーがいない場合は、ピッチャーのボールを捕るだけに集中できます。
ランナーが塁に出たらピッチャーのボールを捕ったあとのプレーが多いので、
ランナーの有無でキャッチャーの構え方は変えたほうがいいです。
ピックオフプレーの動き方はこちらで解説してます。
キャッチャーの基本的な構え方
それではキャッチャーの基本的な構え方です。
この3つのポイントをクリアしてるのが、キャッチャーの基本的な構え方になります。
※キャッチャーミットの構え方は、この後に解説します。
足の位置
1つ目のキャッチャーの基本的な構え方のポイントは足の位置です。
この2つのシーンに分けて解説します。
ランナーがいない場合
まずランナーがいない状況の足の位置です。
このケースはピッチャーのボールを捕ることに集中できるので、
ワンバウンドやバントにスムーズに対応できる足の位置にします。
・足の幅は「肩幅くらい」か「肩幅+両足1足分くらい」に広げる
・左足と右足の位置は「半足分くらい左足を前」に出す
・足のつまさきは「30度くらい」開く
この3つのポイントをクリアすればヒザが動きやすいので、
ブロッキングやセーフティーバントに対応しやすいです。
ランナーがいる場合
つづいてランナーがいる場合の足の位置です。
このケースは盗塁やキャッチャー牽制などピッチャーのボールを捕る以外のプレーもあるので、
すぐに動けるようにする足の位置がポイントになってきます。
基本的な足の位置は一緒ですが、2つポイントがあります。
①基本的に左ヒザをつけない
②座った状態でピッチャーに返球しない
相手チームがどのタイミングで何の作戦を仕掛けてくるのか分からないいので、
この2つはしないように気をつけましょう。
ただ、左ヒザの使い方はケースバイケースになります。
バッターを優先するのか、ランナーの進塁阻止を優先するのかで、
左ヒザをつけるかどうかの判断基準は変わるので柔軟に考えたいです。
っていうときとかね
ただ、ランナーがいるなら必ず立って返球するのをおすすめします。
立って返球すれば強いボールを投げられるのでアップになりますし、
ディレードスチールもありえますからね。
キャッチャーのヒザのつけ方やつけるタイミングはこちらで解説してます。
両腕の位置
つづいてのキャッチャーの基本的な構え方のポイントは左腕と右腕の位置です。
左腕の基本の位置は、左腕のヒジを左ヒザにあてて左腕が自然と上がる位置になります。
無理もないので疲れにくいです
右腕の位置は「ランナーの有無」変わります。
ランナーがいないときの右腕の位置
ランナーがいないときの右腕の位置は、右足のスパイクを触れるくらいがおすすめです。
その位置なら右肩が正面を向くので、ブロッキングできる守備範囲を大きくできます。
キャッチャーのショートバウンドの止め方はこちらで詳しく解説してます。
ランナーがいるとき右腕の位置
つづいてランナーがいるときの右腕の位置は、脇腹を右手で触る感じがおすすめです。
若干ミットに右手を近づけるイメージだね
右腕の位置をキャッチャーミットに近づけるほど、
スローイング動作に移りやすくなります。
ランナー3塁ならランナーがいないときの右手の位置でもOKです。
キャッチャーの右手の位置はこちらで詳しく解説してます。
三点立ち姿勢
3つ目のキャッチャーの基本的な構え方のポイントは、三点立ち姿勢です。
座って構えたときに右足のかかとを少し上げまるのが三点立ち姿勢になります。
三点立ち姿勢のポイントは、右足のかかとの上げ具合です。
高くしすぎるとバランスが取れないですし、低すぎても意味がないので、
若干浮かせるイメージで自分にとって最適な角度を見つけましょう。
三点立ち姿勢が身に付けば自然な前傾姿勢になるので、
ブロッキング姿勢にもスローイング動作にもスムーズに移れます。
キャッチャーミットの構え方
キャッチャーミットの基本的な構え方は、人差し指の方向を1時から2時くらいの間です。
この角度ならキャッチャーミットを操作しやすいですし、自然な位置なので疲労も少ないです。
逆にあまり良くないのは人差し指の方向を12時方向や3時方向することです。
キャッチャーミットを立てて構えるとピッチャーの的が縦長になるので見にくいですし、
横に構えたらキャッチャーミットの頭が垂れるので高めのボールの反応が遅くれます。
キャッチャーミットの構え方はピッチャーは見やすくて、
自分もリラックスして構えられる位置が最適です。
キャッチャーミットの人差し指の角度についてはこちらで詳しく解説してます。
キャッチャーの構え方はホント大切!
キャッチャーの基本的な構え方を解説しました。
足の位置
両腕の位置
三点立ち姿勢
この3つのポイントをクリアしてるのが、キャッチャーの基本的な構え方です。
プロ野球選手以外でもキャッチャーの構え方は自己流が多いですが、
基本を知らないのにオリジナルにするのはおすすめできません。
自己流の期間が長いとキャッチングに変なクセがついたり、
ピッチャーが投げづらかったり、ワンバウンド処理が上達しなかったりします。
内野手にも外野手にも基本の構え方があるように、キャッチャーにもあります。
レベルの高い野球についていけません
まずは基本的の構え方をマスターしてから、オリジナルを作りましょう。