タッチアッププレーも野球の醍醐味ですよね。
とくに守備側にとっては、腕の魅せ所だと思います。
今回は、そんなタッチアッププレーでキャッチャーと守備側が気を付けるべきことを解説します。
ポイントは、「ランナーの動きをしっかり見ること」と「気を抜かないこと」です。
目次
タッチアッププレーとは?
まずはタッチアッププレーについてお話します。
タッチアッププレーとは、フライでもランナーが進塁できるプレーです。
めっちゃ簡単に説明するとこんな感じですね。
ただ、ちょっとした条件があります。
バッターがフライを打ったら、ランナーはその時点にいた塁に戻らないといけないんです。
そして守備陣がフライを捕ってから、ランナーは「元いた塁」から「次の塁」へと進塁できます。
たとえば、ランナー2塁でバッターがフライを打ったとします。
一旦ランナーは2塁に戻って、2塁ベースを踏んだままの状態になり、守備側がフライを捕ってから3塁にスタートできるんですよね。
つまりタッチアッププレーは、普通に進塁できるわけではありません。
ランナーは、フルの塁間(※約27メートル)を走らないといけないんですよね。(リード、二次リードはできないってことです。)
タッチアップができる状況とは?
つぎにタッチアップができる状況です。
タッチアップは、守備陣がフライを捕ればできます。
・内野フライ
・外野フライ
・インフィールドフライ
・ファールフライ
どこにフライが飛んだかは関係ありません。
とにかくフライを守備陣が捕球したらできるんですよね。
ただ、ランナーはフルで塁間を走らないといけません。
なので浅いフライだと走ってもアウトになってしまいます。
よくタッチアップされるケースは、
・外野フライ
・捕る姿勢が悪いフライ
この2つですね!
「外野フライ」はタッチアップが定番ですが、「守備陣の捕る姿勢が悪いフライ」でもランナーは走る可能性があります。
「内野フライ」でも「ファールフライ」でもです。スローイングが安定しませんからね。
なので浅いフライだからと決めつけないようにしましょう!
タッチアップでキャッチャーが気をつけるべきこと
それでは、まずタッチアップでキャッチャーが気をつけるべきことからお話します。
・ランナーのリード具合を見る。
・ファールフライの捕る、捕らないを指示する。
・中継の位置を指示する。
・コリジョンルールに気をつける。
・常にタッチプレー。
この4つを意識しましょう!
ランナーのリード具合を見る
まず1つ目は、「ランナーのリード具合を見る」です。
ランナーが二次リードしてるのか、ベースに戻ってるのかを確認しましょう!
もしランナーが二次リードしてるなら「フライを捕るだけでOK」、ベースに戻ってるなら「タッチアップあるぞ!」と声かけすると良いですね。
フライを捕る側は、捕球に意識が集中してるので!
ファールフライの捕る、捕らないを指示する
つぎが「ファールフライの捕る、捕らないを指示する」です。
ファールフライを捕る姿勢が悪かったら、浅いフライでもタッチアップを相手ランナーに決められてしまいます。
「後ろ向きの姿勢」や「スライディングキャッチ」すると、スローイングまでが遅くなったり、送球が安定しなかったりしますからね。
嗅覚の優れてるランナーだと、それを見逃しません。
とくにランナー3塁の場面では、適切な指示をしましょう!
中継の位置を指示する
3つ目は「中継の位置を指示する」です。
相手ランナーがタッチアップ姿勢になってるなら、中継がポイントになってきます。
「深いフライ」なら中継手を2人にした方がいいかもしれないし、「捕球姿勢が悪い」なら中継手に近くまで行ってもらった方がいいですよね。
相手ランナーにタッチアップをさせないための中継プレーを完成させましょう!
コリジョンルールに気をつける
これはランナーがホームに突入してくるときに気をつけるべきことですね!
3塁ランナーの走路をなくしてしまうとコリジョンルールが適用されます。
そして無条件で相手チームに得点を与えてしまいます。
なのでランナー3塁でのタッチアップでは、キャッチャーはホームベースの立ち位置に気をつけましょう!
コリジョンルールを適用されないキャッチャーの立ち位置は下記記事で解説してます。
常にタッチプレー
最後5つ目は、「常にタッチプレー」です。
タッチアッププレーは、常にランナーにタッチしないとアウトにできません。
フォースアウトはないんですよね。
なのでタッチするまでの時間を頭に入れて、指示を出すといいですね!
タッチアップで守備側が気をつけるべきこと
つづいて、タッチアッププレーで守備側が気をつけるべきことをお話します。
「内野手」と「外野手」に分けて解説しますね。
タッチアップで内野手が気をつけるべきこと
内野手は、
・中継プレー
・スローイング
・外野への指示
・ファールフライの対応
この4つを意識した方がいいですね。
「中継プレー」は外野手の捕球姿勢を見て適切な距離をとった方が良いですし、捕る側がタッチしやすい位置にボールを投げましょう!
また、ランナーのタッチアップの有無やファールフライを捕る・捕らないの指示を外野に出すといいですね。
自身がファールフライを捕るときにもキャッチャーの指示を聞きながら、適切な判断をしましょう!
タッチアップで外野手が気をつけるべきこと
つぎに外野手ですが、
・フライまでの入り方。
・中継、ベースまでしっかり投げる。
・ファールフライを捕る、捕らないの判断。
この3つを意識するといいですね。
相手ランナーは、外野手の捕球姿勢も見てます。
なので、すぐにスローイングに移れるような捕球姿勢をなるべく確保しましょう!
また、自分1人で投げるにしても中継するにしても、常にドンピシャで投げれるようになれば完璧です。
あとはファールフライを捕る、捕らないの判断ですね。
難しい判断ではありますが、キャッチャーや内野手の掛け声を参考にしたり、自分のスローイング精度を冷静に分析したりして、どうするか決めましょう!
『アウト1つを捕るのか、得点を与えてしまうのか?』
外野手のタッチアッププレーは重みがあるので、冷静に判断したいですね。
タッチアップをさせない守備の意識を!
野球のタッチアップでキャッチャーと守備側が気を付けるべきことをお話しました。
深いフライならタッチアップされてもしょうがありません。
打ったバッターを称賛しましょう!
ただタッチアッププレーは、相手ランナーにとってもリスクがあります。
フルで塁間を走らないといけないですからね。
なので「試合前のノック」などで隙のないプレーを見せて、相手ランナーにタッチアップさせない守備を見せつけましょう!
相手ランナーが諦めてくれればラッキーなので!
タッチアップをさせない守備意識を持つのは、大切です。