「バッターのステップの観察ポイントを知りたい!」

こんな風に思ってる方に向けて、バッターのステップのチェック方法をお話します。

バッターの踏み出した足を確認すれば狙い球やコース、
何を考えて打とうとしてるのか大体わかります。

ステップは情報の宝庫です。

 

本記事ではバッターのステップの観察ポイント、
そしてバッターの足の踏み出し方別の傾向や対策を解説します。

バッターのステップにも打者の情報がたくさん詰まってるので、
冷静に分析をして打ち取れる可能性の高いリードをしたいですね。

バッターのステップ(足の踏み出し方)の観察ポイント

まずはバッターのステップ(足の踏み出し方)の観察ポイントです。

ポイントは踏み出した足の「位置」と「つま先の角度」の2つです。

①踏み出した足:開いてる or そんまま or 閉じている

②足のつま先:開いてる or そんまま or 閉じている

この2つのポイントを3タイプに分けてチェックをすれば、
バッターが狙ってる球種やコース、どんな打撃をしたいのか大体わかります。

バッターのステップを見るクセをつけよう〜。

 

良いバッターだとステップした足跡をすぐに消してくるので、
完全に見えなくなるまえに確認したいですね。

 

カウントがフルカウントのときのリードはこちらで解説してます。

バッターのステップ別の傾向と対策

それではバッターのステップ別の傾向と対策です。

この4パターンにわけてバッターの狙い球や意識してるコース、そして対策を解説します。

ステップが開いてるバッター

まずはステップが開いてるバッターの傾向です。

バッターの踏み出した足が開いてるならインコースを意識してる可能性が高いです。

ステップを開けばインコースが打ちやすくなったり、
インコースを気にしてたら無意識で身体をボールから離そうとしますからね。

狙ってる球種は、それまでのリードで変わります。

 

たとえばストレートでインコースを攻めてたならストレートを狙ってますし、
フロントドアのようなインコース側の変化球を多めにしてたなら変化球を狙ってます。

対策

ステップが開いてるバッターはインコース(内側)を待ってたり、意識してたりするので、
基本的な対策はアウトコース中心のリードになります。

アウトコース中心なのにステップが開いてる:ナチュラルで開いてるバッター

アウトコース中心にしたら踏み込んでくる:意識的に開いてるバッター

アウトコース中心にすれば、
バッターの狙いや傾向が見えてくるよ。

 

ナチュラルにステップを開いてるならアウトコース中心のまま、
意識的に開いてるバッターならインコースとアウトコースを上手く使いたいですね。

 

緩急の効果的な使い方はこちらで解説してます。

ステップが閉じてるバッター

つづいてステップが閉じてるバッターの傾向です。

バッターのステップが閉じてる場合は、アウトコースを意識してる可能性が高いです。

ステップが開いてるバッターとは逆の考え方です。

 

アウトコースにバットと届かせたいから足を踏み込んできてます。

この場合も狙ってる球種はそれまでのリードで変わりますが、
基本的にはアウトコースの変化球を意識してる場合が多いです。

対策

ステップを閉じてるバッターはアウトコースを狙ってたり、意識してたりするので、
インコースを中心にリードしていきます。

そして、インコースを多投したときのステップの変化を観察します。

変わらずに踏み込んでくるバッター:そのままインコース中心

ステップが開き気味になってるバッター:アウトコースも上手く活用

このようにステップの変化を観察しながら次のボールを考えるといいですね。

ステップは少しずつ開いてるけど、
それでも閉じてるならインコースでOKだよ。

 

バッターのファールの方向で狙い球を判断する方法はこちらで解説してます。

足のつま先が開いてるバッター

つぎが足のつま先が開いてるバッターの傾向です。

足のつま先が開いてるなら2パターンがありえます。

ナチュラルに開いてる:ストレート系に強くて変化球に対応できない傾向

打席ごとに開いてる:ストレート系の球種を待ってる傾向

この2パターンの可能性があるので、打席ごとでつま先を確認します。

対策

ナチュラルでも徐々にでもつま先が開いてるバッターは基本的にストレート待ちです。

インコースのストレートを気持ちよくファールにしてもらいつつ、
勝負球は外に逃げていく変化球が鉄板です。

来ると分かってても、
手が出るバッターが多いです。

 

逆にアウトコースを中心にしてバッターの意識をアウトコースにさせつつ、
最後にインズバもありです。

 

3球勝負するかどうかはこちらで解説してます。

足のつま先が閉じてるバッター

最後に足のつま先が閉じてるバッターの傾向です。

足のつま先が閉じてるバッターは、変化球待ちのストレート対応の可能性が高いです。

良いバッターが多いから、
打ち取るのは難しいよ。

 

足のつま先を意識的に閉じようとするのは、身体の開きを我慢しようとしてるからです。

対策

足のつま先を開かないバッターは好打者の傾向があるので、
実際にバッターの反応を見ながら組み立てるしかありません。

インコースを意識させる:ステップやつま先は開かないか?

アウトコースを意識させる:踏み込んでこないか?

こんな感じで各コースや球種の反応を見ながらリードするといいですね。

ただ足のつま先が閉じすぎてるなら話は別です。

 

足のつま先がホームベース側まで閉じてるなら、アウトコース待ちの右打ち狙いの可能性があります。

その場合には、インコースを多めにするといいですね。

 

高めのつり球の効果的な使い方はこちらで解説してます。

バッターのステップを確認するタイミング

最後にバッターのステップを確認するタイミングです。

基本的にバッターがボールを見逃した後にステップを確認します。

初球

インコースへの厳しいボール

アウトコースへの厳しいボール

ストライク先行で追い込んだとき

とくにこの4つのボールのときは、ステップとつま先の角度を見たいですね。

初球の足の踏み出し方で狙ってるコースや球種は大体分かりますし、
インコースやアウトコースのときのステップで各コースへの意識度がわかります。

また、ストライク先行でバッターを追い込んだときには1球ボール球にすると、
ステップの位置でどんな対応をしてくるのか判断できます。

初球のステップは開いていたのにスクエアになってるならアウトコースを意識してますし、
ステップがそのまま開いてるならインコースを意識してる可能性は高いです。

大切なのは観察して仮説を立てることだから、
どんどん観察して仮説と検証しよう。

 

そして、ステップの情報を活かしてリードするのは2順目からです。

1打席目は各打者のステップやつま先の角度の情報を収集して、
2打席目からステップやつま先の変化を根拠に投球を組み立てます。

「どう変わったか?」
これがリードの根拠の1つです。

 

足の踏み出し方とつま先の角度をタイミング良く観察して、上手くリードしたいですね!

 

バッターの他の観察ポイントはこちらで解説してます。

ステップとつま先にはクセや考え方がでる

キャッチャーがバッターのステップを観察する時の4つのポイントをお話しました。

バッターのステップやつま先はクセが出やすいですし、
どんなボールを狙ってるかで微妙に変化するポイントです。

このように「ステップ」と「つま先」をチェックして、
どんなタイプのバッターなのか、どんな球種やコースを意識してるのか探りましょう。

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