野球で緩急を使ってるピッチャー

「緩急を使ったリードってなに?」

「緩急を上手く使いたいんだけど、上手くいかない…」

「ストレートと変化球を交互に要求すれば緩急なの?」

こんな風に思ってる方に向けて、緩急をつけるリード術を解説します。

投球を組み立てる上で「緩急」は大切です。

ストレートと変化球を上手く使って緩急を生み出せれば、
バッターを打ち取れる可能性はグンっとあがりますからね。

ただ「ストレートと変化球を使う=緩急」ではありませんし、
テキトーに交互に投げれば緩急を作れるほど簡単な話でもありません。

本記事では緩急を使った投球術の正しい考え方、
ストレートと変化球を上手く使って緩急を作り出すリード術とその注意点を解説します。

上手く緩急を使ってバッターの心理やスイング、タイミングを崩し、
アウトにできる確率を上げていきましょう!

 

緩急を使った投球術とは?

緩急を使って投球を組み立てる』とは、
単純に「ストレートと変化球を使えばOK」ではありません。

ストレートと変化球の球速の差が大切です。

・150キロのストレートと130キロのスライダーがある投手

・140キロのストレートと100キロのカーブがある投手

ストレートが速いのは前者ですが、球速差があるのは後者です。

ストレートと変化球さえあれば、
どんなピッチャーでも緩急を使ったリードはできます。

でも。球速差が大きければ大きいほど緩急は効果的になるんですよね。

球速差があれば130キロ~140キロくらいのストレートでも、
バッターの体感スピードは150キロ以上になります。

バッターの目を騙すイメージだね!

 

名投手の星野伸之選手今中慎二選手渡辺俊介投手は、
ストレートと変化球の球速差があったので、緩急自在の投球をしてました。

ストレートと変化球を上手く使って「緩急」をつけるリード術

それではストレートと変化球を上手く使って「緩急」をつけるリード術を解説します。

・ストレートを軸に緩急を付ける

・変化球を軸に緩急を付ける

緩急を付けるリードを分けると、主にこの2種類です。

緩急を付けるリードのポイントは、
「相手バッターの体感スピードをどちらに合わせるのか?」になります。

ストレートを軸に緩急を付けるリード術

まず1つ目はストレートを軸に緩急を付ける方法です。

相手バッターの標準をストレートに合わせて、
変化球で空振りをとったり、泳がせたりするイメージで配球を組み立てます。

この緩急の付け方は、今中慎二投手がお手本です。

相手バッターの体感スピードをMAX148キロのストレートに合わせておいて、
80キロ~90キロのスローカーブで空振りをとったり、泳がせたりしてました。

ストレートと変化球の球速差が50キロ以上もあるので、
スローカーブだと分かってても、対応はかなり厳しいと思います。

 

「いかに相手バッターにストレートを意識させるか」

これがストレートを軸にした緩急を活かすリードのポイント!

通常はストレートやスピード系の変化球を中心に組み立ておいて、
三振が欲しいケースのときに遅い変化球を要求する。

こんな風にバッターの体感スピードをストレートに慣れさせ、
変化球が来ると分かっていても打てない状況を作り出しましょう!

何度も使えるパターンではありませんが、
三振が欲しい場面は1試合にいくつかあるので「ここ1番の時」に効果的です。

ストレートがそこそこ速くてスローカーブやチェンジアップなど、
バッターが待たないと打てない遅い変化球があるピッチャーをリードするときには最適です。

変化球を軸に緩急をつけるリード術

つぎが変化球を軸に「緩急」をつけるリード術です。

相手バッターの標準を変化球に合わせて、
ストレートで空振りをとったり、詰まらせるイメージで配球を組み立てます。

このリード術は星野伸之投手がお手本です。

90キロのスローカーブを相手バッターの標準にさせておいて、
130キロのストレートで空振りをとったり、詰まらせてたりしてました。

星野伸之投手の球速差も40キロ以上あるので、
バッターが変化球を標準にしてたらストレートに対応するのは厳しいです。

体感スピードは150キロを超えると思います。
(今中慎二投手と同じです)

 

実際に星野伸之投手と対戦したバッターたちは、
「一番打ちにくいストレート」「星野伸之のストレートが一番速い」などと言ってます。

このコメントは対戦バッターたちが「変化球に標準を合わせてたから」ですよね。

130キロのストレートに標準を合わせたら、高校生でも簡単にヒットを打てる球速です。

それなのに「星野伸之のストレートが一番速い」と言わせてしまうのは、
星野伸之投手が対戦バッターにどれだけ変化球を意識させていたのかがわかります。

「いかに相手バッターに変化球を意識させるか」

これが変化球を軸にした緩急を活かすリードのポイントです。

通常は遅い変化球や少しだけ速めの変化球を中心にリードを組み立て、
ここ一番の場面でストレートを投球する。

相手バッターが遅い変化球を意識すればするほど、目が慣れれば慣れるほど、
ストレートの体感スピードは速くなり、遅い直球でも詰まります。

ストレートは遅いけど、それよりも遅い変化球があるピッチャーなら最適な緩急の付け方です。

緩急を使うときの注意点

「緩急」が相手バッターにハマれば、打ち取れる可能性は劇的に上がります。

ただ、注意点があります!

それは相手バッターにハマらなかった場合です。

「緩急」は、相手バッターが標準にしてるボールと逆のボールを要求するから効果があります。

ストレートに標準を絞ってたら変化球、
変化球に標準を絞ってたらストレートだね!

 

つまり、緩急を活かすリードは相手の裏をかいてるとき有効なんです。

バッターがストレートに標準を合わせてないのに変化球を要求したり、
変化球に標準を合わせてないのにストレートのサインを出したりすると、いとも簡単に打たれます。

バッターをよく観察して、緩急を使いましょう。

 

また、遅い変化球を使うときにはピッチャーに低めを意識させるのもポイント!

たとえバッターがストレートに標準を合わせてても、
高めの遅い変化球ならバッターは対応できますし、絶好球でもあります。

キャッチャーミットを低く構えたり、ジェスチャーを加えたりして、
高めの遅い変化球にならないように気をつけましょう!

緩急を使ったリードは魔法ではない

ストレートと変化球を上手く使って「緩急」をつけるリード術と注意点を解説しました。

・ストレートを軸に緩急を付ける

・変化球を軸に緩急を付ける

緩急を使ったリードとは、主にこの2つのリードです。

相手バッターや相手打線にどちらを標準にさせるかを決めて、
まずはそれが標準になるようにリードを組み立てる。

そして狙いどおりに相手バッターが標準を合わせてきたら、ここ一番で緩急を使う。

この「緩急をつけたリード」がハマれば、相手バッターを簡単に打ち取れます。

でも、魔法ではありません!

相手バッターが遅い変化球を待っていたら簡単に打たれますし、
ストレートを待っていたら長打を許すことになってしまいます。

このリスクを忘れないようにしながら、
相手バッターをよく観察して、緩急をつかってリードを組み立てましょう!

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