「現役ドラフトってなに?」
「現役ドラフトとトレードは何が違うの?」
こんな風に思ってる方に向けて、現役ドラフトについて解説します。
現役ドラフトとは一言で言うと各プロ野球球団で埋もれている選手たちを移籍させ、
新たな活躍の場を与えようとする制度です。
2022年に初めて開催されるので、よく分からない部分も多くなってます。
そこで本記事では現役ドラフトの仕組みやルール、
そして現役ドラフトとトレードの違いや選手の拒否権についてわかりやすく解説します。
現役ドラフトがプロ野球を盛り上げる一助になるといいですよね!
コンテンツ
現役ドラフトの仕組み
まずは現役ドラフトの仕組みです。
これが現役ドラフトの仕組みです。
簡単に説明すると各球団は現役選手の中から2名以上の放出OKな選手を選んで、
他の球団から1名以上は絶対に獲得しなければいけない仕組みになってます。
選手目線であれば現役ドラフトの対象になったからとはいえ、移籍しないといけないわけではありません。
指名方式
現役ドラフトの指名方式は、通常のドラフトとは違います。
①各プロ野球球団は指名したい選手を投票する
②投票数の多い選手が所属するプロ野球球団が1番目に指名できる
③つぎの指名権は指名された選手が所属する球団になる
これが現役ドラフトの指名方式です。
たとえば、巨人に所属する選手が12球団から最も投票されたとすれば、
1番目の指名権は巨人になります。
そして巨人がオリックスの選手を指名すれば、次の指名権はオリックスになり、
オリックスがヤクルトの選手を指名すれば、3番目の指名権はヤクルトになる流れです。
プロ野球のプロテクトのルールはこちらで詳しく解説してます。
現役ドラフトのルール
つづいて現役ドラフトのルールです。
現役ドラフトの対象となる選手のルールは3つあります。
①支配下選手
②年俸5,000万円以下(※2名中1名は1億円未満でもOK)
③FA権を持たない選手
④FA権を使ったことのない選手
(※2022年11月7日時点)
この3つが現役ドラフトのルールです。
つまり育成契約の選手や外国人選手、ドラフト指名されたばかりの新人選手は対象外です。
あくまでも機会があれば試合に出られそうな選手を対象にしてます。
FAの仕組みはこちらで解説してます。
現役ドラフトとトレードの違い
つづいて現役ドラフトとトレードの違いです。
トレードとは、選手同士を入れ替えたり、金銭を支払って選手を獲得したりする制度です。
これをベースに現役ドラフトとトレードの違いを考えます。
この2つが現役ドラフトとトレードで違います。
選手交換が強制的かどうか
1つ目の現役ドラフトとトレードの違いは、選手交換が強制的かどうかです。
現役ドラフトでは、各球団は少なくとも1名を獲得しなければいけません。
でもトレードは球団同士の同意がなければ成立しませんし、
そもそも選手を獲得したい意志がなければ不可能です。
現役ドラフトは選手交換が強制的であり、トレードは各球団の意思になります。
FAの人的補償のルールはこちらで解説してます。
金銭で選手獲得をできるかどうか
つづいての現役ドラフトとトレードの違いは、金銭で選手獲得をできるどうかです。
現役ドラフでは各球団の選手同士の交換のみです。
一方で、トレードは相手チームに金銭を支払えば選手を獲得できる場合もあります。
現役ドラフトでは金銭で選手を獲得できませんが、トレードは可能という違いもあるんです。
プロ野球のエースナンバーはこちらで紹介してます。
現役ドラフトに選手の拒否権はある?
所属球団から現役ドラフトの対象としてリストアップされ、他球団から指名された場合、
選手の拒否権はあるのかどうか。
これは今のところ不明です。(※11月2日時点)
おそらく、どのタイミングで選手側に了承を得ているのかで変わってきます。
選手側が現役ドラフトの対象に立候補した
球団側が選手に現役ドラフトの対象になってることを事前に伝えた
このような場合なら選手側の拒否権は考えにくいです。
もし球団側が選手に確認せずに現役ドラフトの対象とし、他球団に指名されたら拒否権は考えられます。
指名された選手が所属球団を愛していたり、もう少しで活躍できると思っていたり、
指名された球団が本当にイヤだったら拒否権はあったほうがいいですからね。
ただ、他球団が欲してるのも確かなので、選手は熟考すると思います。
プロ野球のリクエスト制度についてはこちらで解説してます。
2022年11月7日更新
日本野球機構(NPB)が現役ドラフトの拒否権について言及しました。
なんと!
現役ドラフトに選手側の拒否権はありません。
拒否すれば任意引退になるので、よっぽどのことがない限り、選手は強制的に移籍になります。
WBCとオリンピックとプレミア12の違いはこちらで解説してます。
新たな活躍の場へ
現役ドラフトについてお話しました。
現役ドラフトは各プロ野球球団から1名以上は移籍する仕組みになってます。
選手たちに拒否権があるのかないのかは不明ですが、
チャンスがあれば活躍できる選手たちが1名でも多く現れてほしいです。
そして、これがプロ野球界の発展に繋がってくれるのを祈るばかりです。