「キャッチャーのビタ止めキャッチングのコツは?」
「捕球したときにキャッチャーミットがどうしても動く…。」
こんな風に思ってるかたに向けて、
キャッチャーのビタ止めキャッチングについて解説します。
ボールを捕ったあとに”ビタっ”とキャッチャーミットが止まれば、
審判は判定しやすいですし、ピッチャーも気持ちがいいです。
遅いボールなら無意識レベルでビタ止めキャッチングができますが、
球速が速くなったり、変化球のキレが良いと難しくなりますよね。
本記事では捕球したあとにキャッチャーミットが動いてしまう理由、
そしてキャッチャーのビタ止めキャッチングのコツをお話していきます。
ポイントは「左ヒジの使い方」と「捕球のイメージ」です。
キャッチャーならビタ止めキャッチングをマスターし、
審判にもピッチャーにも気持ちのいい思いをしてもらいましょう!
コンテンツ
どうしてキャッチャーミットが動くのか?
キャッチャーのビタ止めキャッチングのコツをお話しする前に、
ピッチャーのボールを捕るとき、どうしてキャッチャーミットが動いてしまうのか?
細かい原因は、個人個人でいろいろとあります。
でも、ほとんどの場合はピッチャーのボールの威力にキャッチャーミットが負けてるからです。
ストレートの球威に押される
変化球の変化量に負けてる
このようにストレートにしろ変化球にしろ、
ボールの威力にキャッチャーミットが負けてるから、流れたり、垂れたりします。
逆に言えば、ボールの威力にさえ負けなければビタ止めキャッチングができるということです!
本記事で紹介する5つのコツは私のキャッチャー人生のなかで気づいた、
ピッチャーのボールの威力に負けないキャッチングをするためのコツになります。
すぐに再現できるコツなので、どんどんビタ止めキャッチングをしましょう!
キャッチングの基本はこちらで解説してます。
キャッチャーのビタ止めキャッチングのコツ
それではキャッチャーのビタ止めキャッチングの5つのコツを解説します。
この5つのポイントを意識すれば、ビタ止めキャッチングをできます。
①と②がキャッチャーの構え方の話、③〜⑤はボールの捕り方の話です。
左腕全体を使う
まず1つ目のキャッチャーのビタ止めキャッチングのコツは、左腕全体を使うことです。
キャッチングするときに左脇が開きすぎて、
左ヒジとキャッチャーミットの位置が同じ(水平)になってるとボールの威力に負けます。
140キロを超えるボールだと確実に流れます。
左脇が開きすぎてると、ボールの威力を受け止めきれないですし、
キャッチングはキャッチャーミットや左手だけでするものではありません。
ビタ止めキャッチングするには、左腕全体を使います。
左脇を軽く閉めて、キャッチャーミットを立てて構えるようにしましょう!
キャッチボールの時にグローブを胸で構える角度くらいがいいよ!
この角度であればピッチャーのボールの威力に負けませんし、
もし負けそうになってもキャッチャーミットは前後に動くだけです。
キャッチャーの基本的な構え方はこちらで解説してます。
キャッチャーミットの角度を意識する
つぎのキャッチャーのビタ止めキャッチングのコツは、
キャッチャーミットの角度を意識することです。
キャッチャーミットを構えたときに親指が地面と水平になってたり、
キャッチャーミットの頭の部分(ウェブの位置)が下がってたり。
このようなキャッチャーミットの角度だと、ボールの威力に負けます。
この構え方だと左脇が自然と開いてしまいますし、
しかも親指を突き指しやすくなるんですよね。
ビタ止めキャッチングをするなら、キャッチャーミットの角度を意識しましょう!
自然と左ひじのポジションが決まります。
キャッチャーミットの角度については好みもありますが
基本は人指し指の角度を1時くらいにする構え方です。
このキャッチャーミットの角度なら自然と左脇が閉まりますし、
左ひじをクッションのように使えるのでビタ止めキャッチングができます。
キャッチャーミットの人差し指の角度はこちらで詳しく解説してます。
ボールの軌道を予測する
3つ目のキャッチャーのビタ止めキャッチングのコツは、ボールの軌道を予測することです。
ストレートでも変化球でも、ボールの軌道を予測してキャッチングします。
キャッチャーミットが流れてしまう原因のなかには、
ボールとキャッチャーミットの位置のズレがあります。
ボールの軌道に対してキャッチャーミットを正確に合わせられてないから、
ボールの威力に負けてキャッチャーミットが動くんですよね。
ストレートならこれくらいボールが伸びそう
変化球ならこの位置くらいで変化しそう
このようにイメージでも良いのでボールの軌道を予測して、
そこにキャッチャーミットを持っていきましょう!
そのイメージとボールの軌道が合えばビタ止めキャッチングをできますし、
ボールを捕ったあとにキャッチャーミットが大きく動くことはなくなります。
キャッチャーミットの良い音の鳴らし方はこちらで解説してます。
ボールを引きつける
つづいてのキャッチャーのビタ止めキャッチングのコツは、ボールを引きつけることです。
「ボールを捕りにいくのではなく、引きつけて受け止める!」
ボールを捕りにいくとキャッチャーミットは高確率で動きます。
捕る側のキャッチャーミットも動いてたら、
そりゃ動くよね。
捕りにいかなくても、ボールはホームへと向かってきます。
ボールの軌道を予測したらギリギリまで引きつけて、
捕球ゾーンに入ったらポンっとキャッチャーミットを出すイメージでキャッチングしましょう!
キャッチングの練習方法はこちらで解説してます。
包み込むイメージで捕球する
最後5つ目のキャッチャーのビタ止めキャッチングのコツは、
包み込むイメージで捕球することです。
ボールを掴んで捕るのではなく、
キャッチャーミットで”そっ”と包んであげるイメージで捕りましょう!
ボールの威力と左手が反発します。
ビタ止めキャッチングにはキャッチャーミットがスポンジのような、
柔らかいものになったイメージで扱うのもポイントです。
その感覚でキャッチャーミットを扱えれば、
ボールがキャッチャーミットに吸い込まれていきますし、良い音もなります。
①ボールの軌道を予測する
②ボールをギリギリまで引きつける
③包み込むイメージで捕球する
キャッチャーのビタ止めキャッチングのコツをまとめると、
この3つの流れがビタ止めキャッチングを成功させる捕り方です。
ぜひ、試してみてください。
親指を突き指しないキャッチング方法はこちらで解説してます。
無理して左腕は伸ばさなくてOK!
キャッチャーのビタ止めキャッチングをするときに、よく誤解されてることが1つあります。
それは「キャッチングするときには左腕を伸ばす」ということです。
中学校や高校野球ではキャッチングするときに左腕を思いっきり伸ばし、
頭を下げて(お辞儀するように)、審判にキャッチャーミットを見えやすくしてる選手もいます。
このキャッチング方法が絶対にNGというわけではありません。
左腕を思いっきり伸ばして、お辞儀するように頭を下げたほうが、
審判はキャッチャーミットを見やすいのは間違いないからです。
ただ!
これは球威が弱かったり、遅かったりするボールだけに出来るキャッチング方法なんですよね。
左手を伸ばすということは、ボールを捕りにいくことでもあります。
このようなキャッチングスタイルは、
140キロを超えるストレートやキレキレの変化球だとキャッチャーミットが動くんです。
速いボールやキレのある変化球でもビタ止めキャッチングをしたいなら、
無理に左手を伸ばさないほうがいいですね!
キャッチャーミットを動かさず綺麗に捕ろう!
キャッチャーのビタ止めキャッチングのコツを解説しました。
キャッチングするときにキャッチャーミットが流れてしまうのは、
ボールの威力にミットが負けてしまってるからです。
①左腕全体を使う
②キャッチャーミットの角度を意識する
③ボールの軌道を予測する
④ボールを引きつける
⑤包み込むイメージで捕球する
この5つのコツを意識して、ボールの威力と真っ向から戦うのではなく、
キャッチャーミットで威力を吸収するイメージでキャッチングしましょう!
あとは無理して左腕は伸ばさないことです。
キャッチャーミットを動かさず、綺麗にビタっと止めて、
審判は判定しやすく、ピッチャーのテンションは上げるキャッチングをしたいですね。