「いまいち自責点と失点の違いがわからない…」
こんなふうに思ってる方に向けて、自責点と失点の違いについて解説します。
「え?自責点なの?」とか「自責点だと思ってたけど、失点になってた。ラッキー」など、
このような会話は野球あるあるです。
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失点なのか自責点なのかはピッチャーにとって死活問題になります。
本記事では自責点と失点の違いをわかりやすく解説してから、
自責点と失点で防御率はどうなるのか、そしてケース別で自責点と失点のどっちなのかをお話します。
自責点と失点は意外とややこしいです。
ここを理解するには自責点と失点とそもそもの違いを認識しておくのがポイントになります。
コンテンツ
自責点と失点の違いをわかりやすく解説
まずは自責点と失点の違いをわかりやすく解説します。
この順番で読んでいただければ、自責点と失点の違いがわかると思います。
自責点とは?
自責点とは、ピッチャーに責任のある失点です。
このように自責点とは、ピッチャーにしか責任のない失点になります。
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この「だけ」が大きなポイントです
失点とは?
失点とは、どんな理由であれチームが失った点数です。
キャッチャーのパスボールで3塁ランナーが生還した
センターがトンネルしてランニングホームランになった
ホームランを打たれた
このように自チームが相手チームに奪われた点数が失点になります。
どういうこと?
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自責点と失点の違い
それでは自責点と失点の違いを解説します。
自責点:ピッチャーの責任だけで失った点数
失点:どんな理由であれ失った点数
これが自責点と失点の違いです。
つまり失点のなかに「自責点 or 自責点じゃない失点」があることになります。
たとえば「先頭バッターにホームランを打たれた」なら失点でもあり自責点でもありますが、
「エラーでランナーが生還した」なら失点ではありますが、自責点ではないということです。
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自責点と失点の違いは誰の責任で点を失ったのかになります。
三振『K』の意味と由来はこちらで解説してます。
自責点と失点で防御率はどうなる?
自責点と失点でピッチャーの防御率は変わります。
自責点:防御率に関係する
失点:防御率に関係ない
自責点だけがピッチャーの防御率に影響があります。
たとえばピッチャーが7回を投げて6失点、自責点が2点だとすれば、
ピッチャーの防御率に関係するのは自責点の「2点」のみです。
自責点がピッチャーの責任だから!
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また1試合で10失点しても自責点が0点なら防御率は悪くなりませんし、
逆に3失点して自責点が3点ならピッチャーの防御率は悪くなるんです。
自責点と失点では、このように防御率への関係も違います。
完全試合とノーヒットノーランについてはこちらで解説してます。
自責点と失点どっち?
自責点と失点の違いを一言でいうと、ピッチャーに責任のある失点かどうかだけです。
ただ…、難しいのは自責点と失点と境界線。
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すべてのケースを覚えるのは大変ですし、その辺りは公式記録員の仕事です。
ここでは代表的なケースにおいて「自責点なのか失点なのか」を解説します。
草野球で多いと思うので、ぜひ参考にしてください。
エラーで出たランナー
手始めにまずはエラーで出塁したランナーのケースです。
エラーで出たランナーが生還しても自責点にはなりません。
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また、ヒットで出塁したランナーがエラーで生還しても自責点ではないです。
つまり、エラーが絡んでいたらピッチャーの自責点にはなりません。
リリーフ投手のホールドやホールドポイントについてはこちらで解説してます。
ピッチャーのエラー
つづいてピッチャーがエラーした場合です。
自責点とはピッチャーの責任で入った点数なので、ピッチャーのエラーは自責点だと思いがちですが…。
しかし、ピッチャーのエラーは自責点ではないです。
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自責点は防御率に影響します。
そのためピッチングに関するプレーで失点したら自責点ですが、
ピッチャーが捕球や送球をミスして失点しても自責点にはなりません。
ボークやワイルドピッチ:自責点
バント処理のミスやFC:失点
このように覚えておけばOKです。
ちなみにピッチャーのエラーで出塁したランナーが生還しても自責点ではありません。
フィルダースチョイスとエラーの違いはこちらで解説してます。
降板した投手が出したランナー
つぎに降板した投手が出したランナーの場合です。
前の投手がヒットや四球でランナーを出してるなら、責任は降板した投手にあります。
たとえば、投手Aが連打されて満塁の状況で降板したとします。
そのあとに登板した投手Bも打たれてランナーが生還すれば投手Aの自責点になるんです。
ちなみに同じケースで投手Bが満塁ホームランを打たれた場合、
投手Aの自責点は3、投手Bの自責点は1になります。
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エラーが絡むとややこしくはなりますが、
前の投手がヒットや四球でランナーを出してるなら、責任は降板した投手です。
キャッチャーボークはこちらで詳しく解説してます。
ワンヒットワンエラー
最後にワンヒットワンエラーのケースです。
結論から言うと、自責点と失点にもどちらにもなりえます。
たとえば、バッターがレフト前ヒットを打ち、左翼手がもたつく間に2塁まで進塁したとします。
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左翼手のエラーでワンエラーです
ポイントは、左翼手がエラーしなければバッターランナーは1塁にいたということです。
そのため自責点になりうるケースは実際のランナーは2塁にいますが、
1塁にいると想定したときにランナーが生還した場合のみになります。
ワンヒットワンエラーで出塁したランナーが2塁、
つぎのバッターがツーベースヒットを打って、2塁ランナーが生還したなら自責点ではなく失点です。
ツーベースでもランナー3塁・2塁で得点されないからね
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一方でワンヒットワンエラーで出塁したランナーが2塁、次のバッターに四球をだして、
その次のバッターにツーベースヒットを打たれて2塁ランナーが生還すれば自責点です。
エラーがなければランナー1塁、つぎのバッターに四球を出して2塁、1塁、
そのあとのツーベースヒットなのでエラーがなくても失点してるので自責点になります。
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ワンヒットワンエラーは自責点にも失点にもなりますが、
このケースも「エラーがなければどうなのか?」が基本になります。
ストライクゾーンの範囲はこちらで解説してます。
自責点の重要な考え方
自責点と失点の違いについて解説しました。
自責点:ピッチャーの責任だけで失った点数
失点:どんな理由であれ失った点数
このような違いがあります。
っていう考え方もできるね
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そして、最後に自責点の重要な考え方を伝えます。
3アウトの機会があったと判断された場合です。
これが自責点なのか失点なのかを考えるうえで大切な考え方になってます。
たとえば、アウトにできるプレーなのに野手が3連続でエラーした後に、
いくらヒットを打たれようがホームランを打たれようが自責点は0です。
というのも普通に野手がプレーしてれば3アウトでチェンジになっていたので、
それ以降はピッチャーの責任ではないと考えるからです。
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3アウトの機会があったかどうかは重要な見方です
自責点なのか失点なのかを判断するときには、3アウトの機会があったのかまで考えるといいですね!