「キャッチャーからの牽制サインの出し方はどうすればいい?」
「ランナー1塁とか2塁とかケース別のキャッチャーの牽制サインの出し方を知りたい!」
こんな風に思ってる方に向けてキャッチャーからの牽制サインの出し方をについてお話します。
ランナー1塁やランナー3塁ではピッチャー判断で牽制したり、
ランナー2塁のケースではショートやセカンドがサインを出して、牽制したりします。
でも、キャッチャーから良いタイミングで牽制サインを出せば、
相手の作戦を失敗させたり、バッターとの間合いを外せたりします。
本記事ではキャッチャーの牽制サインの種類や
ランナー1塁、2塁、3塁などケース別でのサインの出し方をお話します。
牽制を効果的に使って試合を有利に進めましょう。
コンテンツ
キャッチャーからの牽制サインの種類
まずはキャッチャーからの牽制サインの種類です。
それでは1つずつ解説していきます。
「キー」からのサイン
キャッチャーの牽制サインの1種類目は「キー」を決めてサインを出す方法です。
手首や肩などを「キー」にして、次に触った場所で「どこに牽制をするのか」、
「ピッチャーはどんな牽制をするのか」を決めます。
たとえばランナー2塁の場合なら…、
このようにキーからのタッチする場所で牽制の種類まで伝えます。
キーサインのポイントは、「キー」を分かりやすい位置にすることです。
キャッチャーからの牽制のサインを増やしたい場合には、
「キー」から肩だけではなく胸やヒジなどもサインにするといいですね。
「ワンタッチ」サイン
2種類目のキャッチャーの牽制サインはワンタッチサインです。
これは「キー」を決めずに「ファーストタッチ」や「ラストタッチ」で、
どこにどんな牽制をするのかを決めます。
たとえばランナー二塁の場合なら…、
このような流れがワンタッチサインです。
ポイントはピッチャーとショート、セカンドに最後までサインをちゃんと見てもらうこと。
ラストタッチなら問題ないですが、ファーストタッチの場合、
最初だけサインを見て、そのあとは見ない選手もいるので相手チームにバレる可能性があります。
セカンドやショートが動き出したら、確実になんかあるよねw
キャッチャーの牽制サインをワンタッチで出すときには、
必ず最後のタッチが終わるまで見届けてもらいましょう。
ウエストボールのサインの出し方はこちらで解説してます。
「アクション(動き)」サイン
キャッチャーの牽制サインの最後3種類目は、アクションサインです。
これは「キー」とか「タッチする場所」とかではなく、
キャッチャーが特定の動作をしたら、どこにどんな牽制をするのか決めます。
右ヒザを触る
右手で砂を触る
内モモを叩く
キャッチャーミットを3回叩く…etc
このようなキャッチャーの動作でピッチャーと二遊間に牽制サインを出します。
ポイントは、普段のクセに近いようなアクションをサインにはしないことです。
たとえば普段からキャッチャーミットを叩くクセがあるなら、
キャッチャーミットを鳴らす回数をアクションサインにするのは避けます。
あとアクションサインは細かい指示が出しにくいので、
アクションサインを出した瞬間に牽制をするような突発サインがおすすめです。
たとえば「内モモを叩いた瞬間に1塁牽制をする」イメージですね。
キャッチャーの球種サインの出し方はこちらで解説してます。
ランナー1塁の牽制サインの出し方
それではランナー1塁のキャッチャーからの牽制サインの出し方です。
このケースの牽制サインの出し方は2種類あります。
それぞれの特徴に合わせて、キャッチャーから牽制サインを出したいですね。
セットポジションに入る前の牽制
ランナー1塁での1つ目のキャッチャーからの牽制サインは、
ピッチャーがセットポジションに入る前の牽制です。
これは1塁ランナーがリードしてる途中でピッチャーが牽制をして、
ランナーの逆をつき、アウトを狙いにいく牽制になります。
リードを取るのが早いランナーに効果的だよ。
この場合は「アクションサイン」がおすすめです。
サインを出すタイミング:球種&コースのサインを出す前
アクションサイン:内モモを叩く、ミットを4回叩く、右手で砂を触る…etc
ランナーがリードしてる途中でピッチャーが牽制をするので、
パッと見た瞬間に分かりやすいアクションサインが最適です。
キャッチャーはピッチャーの1塁牽制モーションの速さ、
ランナーのリード具合をチェックして、ベストタイミングでサインを出したいですね。
セットポジションに入ってからの牽制
2つ目のランナー1塁でのキャッチャーからの牽制サインは、
セットポジションに入ってからの牽制です。
ピッチャーがセットポジションに入って、
しばらくボールを持ったあとに1塁へ牽制するパターンになります。
この場合もアクションサインでOKですが、サインを出すタイミングを変えます。
セットポジションに入る前の牽制は球種&コースのサインを出す前にですが、
セットポジションに入ってからの牽制は球種&コースのサインを出してからにします。
アクションサインを出すタイミングを変えれば、
ピッチャーもどちらの牽制をすれば良いのか分かりやすいですからね。
球種&コースのサインを出すので、そのまま指で牽制サインを出してもOKです。
「アロハサイン(親指と小指)」とかがわかりやすいです。
ただ、指サインは球種&コースサインと混同する可能性があるので気をつけたいですね。
キャッチャーの1塁牽制のコツはこちらで解説してます。
ランナー2塁の牽制サインの出し方
つづいてランナー2塁でのキャッチャーからの牽制サインの出し方です。
このケースも大きく分けて2種類あります。
あとは「ショート・セカンドの動き方」や「牽制を投げるタイミング」を工夫して、
3~4パターンくらい作るのがおすすめです。
「ベースカバーしないほうがベースから離れるパターン」
とかとか。
ランナー2塁でのキャッチャーからの牽制サインの出し方は、
ブロックサイン(キーサイン or ワンタッチサイン)がおすすめです。
ピッチャー主導の牽制
1つ目のランナー2塁でのキャッチャーからの牽制サインの出し方はピッチャー主導の牽制です。
ピッチャーがショート&セカンドの動きを見てから投げる牽制になります。
この場合のキャッチャーからの牽制サインの出し方は、
「キーサイン」か「ワンタッチサイン」がおすすめです。
キーサイン:手首をキーにして左肩を触ったらショートが入る牽制
ワンタッチサイン:ラストタッチをサインにして胸を触ったらセカンドが入る牽制
このようなイメージです。
また、2塁に牽制するタイミングはピッチャーが決めるので、
キャッチャーはピッチャーにタイミングを合図する必要はありません。
キャッチャーの合図で投げる牽制
ランナー2塁でのキャッチャーからの牽制サインの出し方2つ目は、キャッチャーの合図で投げる牽制です。
このパターンはキャッチャーが合図を出してからピッチャーが2塁へ牽制をします。
ピッチャー主導の牽制はランナーに「牽制があるかも?」と思われがちです。
ランナーを見ないといけないからね。
一方でキャッチャーの合図で投げる牽制ならピッチャーは二遊間を見ないので、
ランナーの警戒心が薄まり、アウトにしやすいんです。
このケースもキーサインをおすすめします。
キャッチャーの合図で2塁牽制をする、こんな感じです。
また、ピッチャーが牽制を投げるタイミングの合図はこれらのパターンが一般的です。
キャッチャーミットを下げる
マスクを触る
右手で砂を触る
キャッチャーミットを叩く
ピッチャーが合図だと気づけなければ意味がないので、分かりやすい合図をおすすめします。
そして、ポイントは合図を出すタイミングです。
ショート&セカンドがベースに入ったタイミングでボールがいくように、
ピッチャーの牽制モーションの速さを頭に入れ、逆算して合図を出したいですね。
ターンが速いピッチャーならギリギリで!
キャッチャー主導の2塁牽制は合図を出すタイミングが肝です。
キャッチャーの2塁牽制のコツはこちらで解説してます。
ランナー3塁の牽制サインの出し方
最後にランナー3塁のキャッチャーからの牽制サインの出し方です。
このケースは1種類のみです。
ピッチャーがセットポジションに入ってから3塁に牽制する
右ピッチャーならピッチャーがランナーを見ながら牽制をして、
左ピッチャーならキャッチャーから合図を出して牽制をします。
このケースでは「キーサイン」か「アクションサイン」がおすすめです。
キーサインなら球種&コースのサインを出す前に、
アクションサインなら球種&コースのサインを出した後に牽制のサインを出します。
3塁牽制は1試合で1回あるかないかですが、スクイズがありそうな雰囲気のときには効果的です。
0アウトや1アウトのランナー3塁で打席には下位打線の場合には、
キャッチャーから3塁牽制のサインを出すと面白くなります。
キャッチャーの3塁牽制のコツはこちらで解説してます。
キャッチャーからの牽制をうまく使おう!
キャッチャーからの牽制サインの出し方を解説しました。
この3つがキャッチャーからの牽制サインの種類です。
この3パターンをランナー1塁、ランナー2塁、ランナー3塁などのケース、
そして牽制の種類によって上手く使い分けます。
牽制するかしないかで試合の流れが大きく変わることもあります。
キャッチャーからの牽制サインもうまく使って、試合を有利に進めたいですね。