「キャッチャーの球種サインの出し方を知りたい!」
「サイン盗みをさせない方法やバレないパターンはある?」
こんな風に思ってる方に向けて、キャッチャーの球種サインの出し方を解説します。
キャッチャーの球種サインの出し方が上手くないと、
ピッチャーが見えづらかったり、相手チームにサインを盗まれたりします。
メジャーリーグでもたまに話題になります
サイン盗みはフェアプレーではないので心が痛いですが、
サイン盗みをされてしまうバッテリーにも改善点はあるんです。
本記事ではキャッチャーの球種サインの出し方やサイン盗みをさせない方法、
そして球種サインがバレにくいパターンをキャッチャー歴20年以上の私が解説します。
球種サインを盗まれて不利にならないようにキャッチャーはサインの出し方も練習しましょう。
コンテンツ
キャッチャーの球種サインの出し方
まずはキャッチャーの球種サインの出し方です。
この3つに分けてキャッチャーの球種サインの出し方を解説します。
構え方
キャッチャーの球種サインの出し方の1つのポイントは構え方です。
だね。
2つのポイントを意識したキャッチャーの構え方をして、球種サインを出します。
足の開き方(角度)
キャッチャーが球種サインを出すときの構え方で意識するポイントの1つ目は足の開き方(角度)です。
キャッチャーが座って構えたときに両膝が広がりすぎてると、
1塁ランナーコーチや3塁ランナーコーチからサインが見えてしまいます。
足の開き方は50度~60度くらいがおすすめです。
球種サインは見えません
ランナーコーチの位置から球種サインが見えないように、
キャッチャーは構える時に足の角度に意識を向けたいです。
手の位置
つづいてキャッチャーが球種サインを出すときの構え方で意識するポイントは右手の位置です。
球種サインを右手で出しますが、このときに右手首を右モモにつけるのがおすすめです。
隙間から指が見えるんだよね
右手首を右足のモモに固定するイメージで球種サインを出せば、
股の下からサインが見えることはありません。
キャッチャーの構え方はこちらで詳しく解説してます。
球種
キャッチャーの球種サインの出し方の2つ目のポイントは球種のサインです、
球種サインはピッチャー主導で決めるのをおすすめします。
この3つのポイントをキャッチャーはピッチャーに確認しながら、
決めるといいですね。
相手チームに盗まれない、バレないサインを考えるのも大切ですが、
ピッチャーが分かりづらくなってサインミスしてエラーになったら本末転倒です。
ピッチャーとコミュニケーションをとって、
サインミスを防ぎつつ、サイン盗みをさせない球種サインの出し方を見つけましょう。
ピッチャーがサインを見にくいならマニュキュアシートを貼ります。
コース
キャッチャーの球種サインの出し方の最後のポイントはコースです。
コースもサインにする
コースはキャッチャーミットを構えた位置にする
主にこの2つの方法でピッチャーにコースの指示をします。
おすすめはコースもサインにする方法です。
あらかじめコースを知っておけばピッチャーのコントロール精度は上がりますし、
早く構えすぎてバッターにコールがバレる心配もありませんから。
コースを伝えられる可能性もあるからね
キャッチャーはピッチャーの的(まと)としての役割もあるので、
あらかじめサインでコースを伝えて、しっかりと構えたいです。
キャッチャーのサインを誰が盗むのか?
高校野球でもプロ野球でもメジャーリーグでも定期的にサイン盗みが話題になります。
「一体、だれがキャッチャーのサインを盗んでるのか?」
これをまず考えるのがサインを盗まれない方法の1歩目です。
主にこの3箇所からキャッチャーのサインを見て、分析し、
球種やコースを何かしらの方法でバッターに伝えています。
1塁ランナーコーチ・3塁ランナーコーチ
まずサイン盗みをしようとするは1塁ランナーコーチや3塁ランナーコーチです。
1塁ランナーコーチや3塁ランナーコーチは、コーチャーズボックス内なら動いてOKです。
そのルールを利用してバッターやランナーに声をかけながら、
キャッチャーのサインが見える位置を探してます。
キャッチャーのサインが見えたら分析し、ベンチと情報を共有したら、
右バッターなら1塁コーチ、左バッターなら3塁コーチが球種やコースを伝えるんです。
1塁ランナーコーチや3塁ランナーコーチの動きに注意しましょう。
2塁ランナー
つづいてのキャッチャーのサイン盗みをする人は2塁ランナーです。
2塁ランナーからキャッチャーのサインは丸見えなので、
ランナーコーチと同様、情報収集をしてベンチと共有します。
こっちはアウトコースのカーブみたいな感じだね
そしてサインを解析できたら2塁ランナーがジェスチャーなどを使って、
バッターに球種やコースを伝えていきます。
2塁にランナーがいるならサインの出し方に細心の注意したいです。
映像解析班
最後3人目のサイン盗みをする人は映像解析班です。
映像解析班とはその名の通り、相手チームの試合をいくつか録画し、
キャッチャーの球種サインを解読するグループになります。
映像解析班がほとんどです
本来は禁止されてる行為ですし、何よりスポーツマンシップに反する行動なんですけど、
組織的にサイン盗みをしてる集団もあるのが実情なんです。
サインの出し方を複数パターン用意して対応しましょう。
球種のサイン盗みをさせないパターン
キャッチャーが何も考えずにサインを出していたら相手チームにバレるのは時間の問題なので、
球種のサイン盗みをされないパターンを用意します。
これは私がキャッチャー歴20年以上のなかで、
球種サインを盗まれることのなかったサインの出し方のパターンです。
ただ、少し複雑になるのでピッチャーとの確認は入念にしましょう。
3回サインを出す
1つ目の球種のサイン盗みをさせないパターンは、サインを3回出す方法です。
球種のサインだけ出して、コースは構えたところ(サインは1回)
球種のサインを出したあとに、コースのサインを出す(サインは2回)
この2つが一般的なキャッチーのサインの出し方は、キャッチャーは出しやすしですし、
ピッチャーも分かりやすいんですけど、相手チームにバレやすくなります。
サインの回数が増れば増えるほどバレにくくはなりますが、
あまりにも多いとバッテーリーも混乱するので、3回がおすすめです。
たとえば球種のサインだけを出してるなら3回中2番目をサインにするとか、
球種とコースを出してるなら3回のなかで1回をフェイクにするなど。
すべてがサインではなく、1つフェイクを入れることでサイン盗みされないパターンになります。
イニングで変える
つづいての球種のサイン盗みをさせないパターンは、イニングで変える方法です。
奇数回はAパターン、偶数回はBパターン。
1回~5回まではAパターン、6回~9回まではBパターン。
こんな風にイニングでキャッチャーのサインを変えれば、1試合では見破れません。
さすがに試合の序盤でサインを見破るのは難しいですし、
「大体掴めてきたと思ってたらサインが変わった」となると、さすがに相手の心は折れます。
何度も対戦するチームだったら話は別になりますが…
少し工夫するだけで、キャッチャーのサインは迷宮入りさせられます。
ランナーが2塁のときだけ変える
3つ目の球種のサイン盗みをさせないパターンは、
ランナーが2塁にいるときだけサインを変える方法です。
2塁ランナーはキャッチャーを正面から見られるので、
1番サイン盗みをしやすい位置にいます。
サインを見られるのは防ぎようがありませんが、
サインのパターンを工夫すればサイン盗みを防げるんです。
たとえばランナーがいないケースでは通常通りのサイン、
ランナーが2塁にいるときには別パターンのサインの出し方。
違うパターンにするのも良いね
キャッチャーのサインが丸見えの2塁ランナーのケースでは、
サインの出し方のパターンを変えるだけでサイン盗みされる確率を下げられます。
ウエストボールの使い方はこちらで解説してます。
バレたと思ったらサインを変える
最後4つ目の球種のサイン盗みをさせないパターンは、
相手チームにバレたと思ったらサインを変える方法です。
相手ランナーの動きやランナーコーチの声などを観察して、
サインがバレてる思ったらタイムをとってサインを変えます。
1番良くないのは、そのままにしておくこと。
相手チームにバレたと思ったら、2塁ランナーの動きがおかしいと思ったら、
すぐさまサインを変えましょう。
キャッチャーの牽制サインの出し方はこちらで詳しく解説してます。
ピッチャーの意思疎通を大切に!
キャッチャーの球種サインの出し方を解説しました。
サイン盗みをするチームにフェアプレー精神がないのは残念ですが、
サイン盗みをされるキャッチーにも改善点はあります。
この3つのポイントを意識して、キャッチャーはサインを出しましょう。
また、ご紹介した4つのサインの出し方は、
私のキャッチャー歴20年以上のなかでサイン盗みされなかったパターンです。
少し複雑にはなるので、ピッチャーとの意思疎通を大切にしてください。
サインミスをすれば、相手にチャンスを与えてしまうので。
サイン盗みを防ぎつつ、ピッチャーもキャッチャーも混乱しないサインの出し方を
話し合って決めるといいですね。