「たまにキャッチャーのリードは意味がないって聞くけど、どうなの?」
こんな風に思ってる方に向けて、キャッチャーのリードは意味がない問題についてお話します。
三度の三冠王になった落合博満氏が「キャッチャーのリードなんてない」と発言したり、
データ上でもリードの効果はあまりないと証明されてたりもします。
個人的には「意味のある時」と「意味がない時」が存在すると思ってます。
本記事ではキャッチャーのリードが意味ない時と意味のある時、
そして、その違いを生み出す打者と投手のレベルについて解説します。
コンテンツ
キャッチャーのリードが意味ない時
まずはキャッチャーのリードが意味ない時です。
このような状況ではキャッチャーのリードに意味はありません。
構えたところに投げられないピッチャー
1つ目のキャッチャーのリードに意味がない時は構えたところに投げられないピッチャーの場合です。
ピッチャーが構えたところに投げてくれるからリードは成立します。
ボールが来ないとリードは成立しません。
ピッチャーのコントロールが悪ければ、キャッチャーはボールを必死で捕るだけです。
むしろ、構えたところに投げられないピッチャーはリードどころではなくなります。
キャッチャーの掛け声の種類はこちらで紹介してます。
まったく打てないバッター
つぎのキャッチャーのリードに意味がない時はまったく打てないときバッターの場合です。
プロ野球のピッチャーが中学生バッターを相手に投げれば、打てません。
得点の可能性はほぼゼロだよね。
このようなケースは何を投げてもバッターを打ち取れるので、キャッチャーのリードに意味はないです。
配球についてはこちらで解説してます。
天才すぎるバッター
3つ目のキャッチャーのリードに意味がない時は天才すぎるバッターの場合です。
落合博満氏の「リードなんか意味ないよ」発言も天才バッターだからだと思います。
天才バッターたちの考え方は「来たボールを打てばいい」です。
そして実際に来たボールに対応できる天才バッターならキャッチャーのリードは無意味です。
天才バッターたちはキャッチャーのリードではなく、ピッチャーと戦ってます。
キャッチャーのリードの基本はこちらで解説してます。
すべてのボールに対応されるピッチャー
最後のキャッチャーのリードに意味がない時はすべてのボールに対応されるピッチャーです。
たとえコントロールが良くても…、
ストレート:平均120キロ
変化球:110キロのカーブ
これくらいのピッチャーが夏の甲子園で優勝した高校と対戦すれば、ボコボコに打たれます。
このような状況でもキャッチャーのリードは意味ないです。
ピッチャーがバッティングピッチャー化したら、どうしようもできませんからね。
キャッチャーのリードはこちらでも解説してます。
キャッチャーのリードが意味ある時
つづいてキャッチャーのリードが意味ある時です。
「ピッチャーとバッターのレベルが五分五分」のときにリードは活きてきます。
バッターがストレートを狙っていたら変化球に対応できない
バッターの得意なコースと苦手なコースが明確
ピッチャー絶妙なコースに投げれば抑えられる
このようにピッチャーとバッターのレベルがほぼ同じなら、キャッチャーのリードに意味はあります。
打ち取れますからね。
バッターを打ちとるためにキャッチャーは色んな条件からベストなボールを選んでいきます。
配球とリードの違いはこちらで解説してます。
ピッチャーとバッターのレベルがポイント
キャッチャーのリードは意味がないのか問題についてお話しました。
キャッチャーのリードは「意味がない時」と「意味がある時」があります。
それを決めるのが「ピッチャーとバッターのレベル」です。
ピッチャーがバッターを凌駕してたり、逆にバッターがピッチャーより遥かに高いレベルなら、
キャッチャーのリードに意味はありません。
また、そもそもピッチャーとバッターのレベルが低すぎればキャッチャーはボールを捕るだけです。
このように野球のレベルでリードの意味は変わるので、リードに意味がないことはありません!