「バッターボックスの前に立つ打者の心理状況を知りたい!」

「バッターボックスの前に立つ打者には、どう配球を組み立てればいい?」

こんなふうに思ってる方に向けてバッターボックスの前に立つ打者についてお話します。

バッターボックスの「前に立つ」打者にも、
2パターンあります。

 

1打席目からバッターボックスの前に立つ打者

2打席目からバッターボックスの前に立つ打者

同じようにバッターボックスの前に立っている打者ですが、
バッターの心理状況は違うので配球の組み立て方も変わってきます。

本記事ではバッターボックスの前に立つ打者の心理状況とその見分け方、
そして配球の組み立てからについても解説します。

ポイントは「どのタイミングからバッターボックスの前に立ってるか?」です。

バッターボックスの前に立つ打者の心理状況

まずはバッターボックスの前に立つ打者の心理状況です。

主にこの3パターンの心理状況が考えられますが、
バッターの特徴バッターボックスの前に立つタイミングによって変わります。

内野安打の可能性を上げたい

1つ目のバッターボックスの前に立つ打者の心理状況は「内野安打の可能性を上げたい」です。

バッターボックスの前に立ったほうが1塁までの距離は近くなるので、
その分だけ内野安打になる可能性が上がります。

1~2歩分は変わるよ!

 

俊足そうな左打者が1打席目からバッターボックスの前に立ってるなら、
内野安打狙いの可能性が高いです。

ストレートが遅いと感じてる

つぎのバッターボックスの前に立つ打者の心理状況はストレートを遅いと感じてる場合です。

ストレートが遅すぎて待ちきれてないバッターのなかには、
その対策としてバッターボックスの前に立つケースもあります。

バッターの工夫です。

 

バッターがストレートを見てからバッターボックスの前に立ったなら、
遅いと感じてることが多いです。

変化球を意識してる

3つ目のバッターボックスの前に立つ打者の心理状況は変化球対策です。

変化球が苦手だったり、変化球についていけてなかったりするバッターのなかには、
変化球が変化するまえに打てるようにバッターボックスの前に立つケースもあります。

変化するまえに打ちたいからです。

 

変化する前のボールはストレートより遅いボールなので、それを狙ってるんだと思います。

変化球にタイミングが合ってないバッターは、この心理状況になってる可能性は高めです。

バッターボックスの前に立つ打者心理の見分け方

つぎにバッターボックスの前に立つ打者心理の見分け方です。

ポイントは「どのタイミングでバッターボックスの前に立ったのか」になります。

1打席目から

1打席目からバッターボックスの前に立ってる打者なら、内野安打を狙ってることが多いです。

1塁までの距離が近くなりますからね。

 

そしてバッティングの傾向は「ゴロ狙い」で、
左バッターでも右バッターでも三遊間の深いゴロを狙ってたりします。

またサードやファーストの位置がうしろなら、セーフティーバントもありえるので注意したいですね。

ストレートを見てから

ストレートを見てからバッターボックスの前に立ったなら、
ストレートを遅いと感じてるパターンですね。

打者がストレートを「引っ張りのファール」や「早めの空振り」をしたなら確定です。

ストレートを遅いと感じてるから、
バッターボックスの前に立ってるよ

2打席目以降から

2打席目以降からバッターボックスの前に立ってきたなら変化球対策の可能性が高いです。

1打席目で変化球にタイミングが合ってない

変化球のど真ん中を簡単に見逃す

変化球の軌道とスイングの軌道が合ってない

こんな場合なら確定です。

 

バッターボックスの前に立って、変化する前にボールを打とうとしてます。

バッターボックスの前に立つ打者への配球の組み立て方

それではバッターボックスの前に立つ打者への配球の組み立て方です。

この3パターンにわけてお話します。

内野安打狙いのバッター

まずは内野安打狙いのバッターの配球の組み立て方です。

このボールを中心に配球を組み立てます。

右バッターならアウトコースのストレート

左バッターならインコースのストレート

右バッターなら引っ張って三遊間を打つのは厳しいですし、
左バッターなら流して三遊間の深いゴロを打つのは難しいですからね。

狙いを外します。

 

ただ、左バッターにはセーフティーバントしやすい球種&コースなので警戒します。

「いかに三遊間の深いゴロを打たせないようにするか?」

内野安打狙いの打者なら、この意識で配球を組み立てるのがポイントです。

 

カウントがフルカウントの配球の考え方はこちらで解説してます。

ストレートが遅いと感じてるバッター

つづいてストレートが遅いと感じてバッターの配球の組み立てです。

このようなバッターなら遅い変化球を使って組み立てます。

ストレートを遅いと感じてるバッターなら変化球はもっと遅く感じるので、
いつも通りのバッティングをしにくくなりますからね。

変化球中心でもいいよ。

 

そしてバッターが変化球を意識しはじめたらインコースを使います。

バッターの体感スピードは変化球になってるので、
遅く感じていたとしてもインコースなら詰まったり空振りしたりします。

バッターの体感スピードを観察しながら、変化球とインコースのストレートをうまく使いたいですね。

クローズドスタンスで構えるバッターについてはこちらで解説してます。

変化球対策してるバッター

最後は変化球対策してるバッターの配球の組み立て方です。

このようなバッターは変化球に意識が向いてるので、ストレート中心に組み立てます。

とくにインコースがいいですね。

 

バッターは反応ができても詰まったファールになったり、
甘めのインコースのストレートでも反応できなかったりします。

また、あえての変化球もおすすめです。

バッターボックスの前に立てば当然、その分だけ早く反応しないといけないので、
多少のボール球でもスイングする可能性は高くなります。

また、変化球対策でバッターボックスの前に立つ打者は変化球が苦手なケースも多いです。

外側に逃げていくボール、
低めの変化球が効果的だよ。

 

変化球を意識してるバッターにはストレートをうまく使いつつ、
外側に逃げたり、低めに外れたりするボール球も効果的に使いましょう。

 

オープンスタンスで構えるバッターについてはこちらで解説してます。

何を意識してるのか?

バッターボックスの「前に立つ」打者の心理状況と配球の組み立て方をお話しました。

このような心理状況はありますが、ポイントはタイミングです。

どのタイミングからバッターボックスの前に立ってるかで心理状況は変わります。

それをちゃんとチェックしてから配球を組み立てたいですね。

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