「オープンスタンスで構えるバッターの特徴を知りたい!」
「オープンスタンスのバッターにはどんな配球がセオリーなの?」
こんな風に思ってる方に向けて、オープンスタンスで構えるバッターについてお話します。
ステップする足を外側に大きく開いて、
インコースを広くしてから打ちに行くオープンスタンス。
一見、インコースは得意そうなので、打たれそうです。
打ちやすそうだからね
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2020/06/468348.jpg)
でも実は、そうでもなかったりします。
本記事ではオープンスタンスで構えるバッターへの誤解と傾向、
そしてオープンスタンスのバッターへの配球について解説します。
オープンスタンスへの先入観を捨てて、投球を組み立てましょう!
オープンスタンスバッターへの誤解
オープンスタンスのバッターには、このような先入観がありませんか?
「インコースを広くしてるんだから、内側のボールが得意なんだろう」
「インコースを誘ってる感じがして内側は攻めにくいな…」
こんな風に「オープンスタンス=インコースに強い」と思いがちですが、
そうでもなかったりします。
インコースが苦手だからオープンスタンスで構えてるケースのほうが意外と多いんです。
オープンスタンスで構えるバッターの傾向
それではオープンスタンスで構えるバッターの傾向です。
「オープンスタンス=インコースが得意」ではなく、
インコースが苦手だからオープンスタンスにしてる場合が結構多くなってます。
たとえば、インコースを打ちの天才・坂本勇人選手の打撃フォームを見てみてください。
ステップする側の足は「若干外側に開いてるかなぁ〜」くらいで、
完全なオープンスタンスではありません。
なぜか?
インコース打ちは「いかに腕を操作したり、コンパクトにしたりしてバットを振り抜くか」なので、
わざわざオープンスタンスで構える必要はないんです。
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オープンスタンスである必要はないんです
つづいてバレンティン選手の打撃フォームを見てみましょう。
バレンティン選手は、ステップする足を外側に大きく開く「THE オープンスタンス」です。
注目ポイントは、ホームランにしてるボール。
バレンティン選手がホームランにしてるボールは、
ほとんどが「真ん中からアウトコース」でインコースは本当に少ないです。
インコース寄りをホームランは少ないよね
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つまり、インコースが苦手な人や得意ではない人ほどオープンスタンスで構えて、
得意な人はオープンスタンスにはしないんです。
また、バレンティン選手は最初は完全なオープンスタンスですが、
ステップは踏み込みながら打ちにいってます。
ここからもオープンスタンスで構えるバッターは、
実はインコースに弱くて、逆にアウトコースに強い傾向があるのが分かります。
×:オープンスタンス=インコースが得意
◯:オープンスタンス=インコースが苦手
◎:オープンスタンス=インコースが苦手でアウトコースが得意かも
オープンスタンスで構えるバッターには、このような傾向があります。
オープンスタンスでアウトコースに強いかどうかは、
バッターの反応や打ち方を見てから判断していきます。
クローズドスタンスのバッターについてはこちらで解説してます。
オープンスタンスバッターへの配球(セオリー)
それではオープンスタンスバッターへの配球(セオリー)です。
オープンスタンスで構えるバッターはインコースに弱く、
逆にアウトコースに強い可能性があります。
ですが、あくまでもセオリーなので実際にバッターを観察したいですね。
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1打席目は「アウトコースギリギリのストライク or 外に外れるボール」で、
バッターのステップの位置や角度を観察します。
内側に踏み込んでたら、インコースが苦手なのは確定です。
2打席目からはインコース中心に組み立てたり、
バッターに気づかれないように要所でインコースを効果的に使いたいですね。
また、主軸バッターがオープンスタンスならアウトコースも要求して、
得意かどうかチェックするのをおすすめします。
得意そうだったらアウトコースは避けて、
そうでもなさそうならアウトコースも上手く使いましょう。
出来るだけ情報を集めておきたいです
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インコースが苦手なバッターは内側の変化球も効果的です。
内側の変化球は身体に近いボールなので、ちょっとでも甘くなれば長打を免れません。
でもインコースが苦手なら打ち損じる可能性は高いですし、
良い当たりをされてもファールにしかならないんです。
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投球の幅が広がります
最後に注意点が1つあります。
インコースを攻めすぎてバッターに意識されると、打ち取りにくくなります。
弱点を徹底的に攻めるリードも正解ですが、選択肢が少なくなると後半キツくなるので、
バッターに気づかれないようにバランスを考えたいですね。
また、オープンスタンスで構えていてもそこまで踏み込んでこないバッターは、
既にある程度インコースを意識してるので、フラットな状態で考えましょう。
配球とリードの違いはこちらで詳しく解説してます。
インコースをどう使うか?
オープンスタンスで構えるバッターについて解説しました。
オープンスタンスのバッターはインコースが得意そうに見えますが、
実はそうでもないケースのほうがほとんどです。
×:オープンスタンス=インコースが得意
◯:オープンスタンス=インコースが苦手
◎:オープンスタンス=インコースが苦手でアウトコースが得意かも
◯か◎の考え方がセオリーなので、それをベースに配球を組み立てましょう。
ただ、あくまでもセオリー(一般的な考え方)です。
バッターによって当てはまらないこともあるので、1打席目で様子を見るのをおすすめします。
オープンスタンスのバッターは、インコースの使い方がポイントです。
「1試合通じて、どんな風にインコースを使うのか?」
こんなプランを持ちながら、1打席1打席の投球を組み立てたいですね!