知ってるようで知らないのが日本野球の歴史。
「たしか正岡子規が野球って初めて言ったんだっけ?…」
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2020/06/468348.jpg)
改めて日本野球は「どこの誰から伝わっていつ始まったのか?」
これをまとめていきます。
なお起源などは諸説が多すぎるので、事実をベースに分かりやすく解説していきます。
野球はどこから伝わったのか?
まず野球はどこから伝わったのか?
これは「アメリカ」で間違いなさそうです。
”1872年にアメリカ人教師が日本の学生に野球を教えた”とあります。
1872年より前にアメリカにはベースボールがあって、それが日本に伝えられたんでしょうね。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2023/06/shutterstock_2271168067-300x200.jpg)
なぜ野球は9回までなのかはこちらでお話してます。
野球は誰が伝えたのか?
では日本の学生に野球を教えたアメリカ人教師は一体誰だったのか?
その人の名前はホーレス・ウィルソン。
現在の東京大学で英語を教えるために来日していたアメリカ人教師のようです。
ただ、この名前って全然聞いたことありませんよね。
きっと知ってる人のほうが少ないはずです。
でもホーレス・ウィルソンは日本の野球殿堂入りしてます。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2023/06/shutterstock_2271168067-300x200.jpg)
今、日本人が野球を楽しめてるのはホーレス・ウィルソンのおかげですからね。
偉大な功績だと思います。
なぜキャッチャーの背番号は27なのかはこちらでお話してます。
日本野球の歴史
それでは日本野球の歴史を分かりやすく解説します。
現在はプロ野球があるのが当然です。
でも野球も他のスポーツと同じように「アマチュア→プロ」という流れを歩んでるんですよね。
大学野球の誕生
1872年アメリカ人の教師・ホーレス・ウィルソンによって伝わった野球。
その6年後の1878年に日本で初めての正式な野球チームが誕生します。
これは大学野球ではなく、社会人野球です。
そのチーム名は新橋アスレチック倶楽部。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2020/06/468348.jpg)
そして1882年から続々と大学野球チームが結成されていきます。
初めての大学野球チームは駒場農学校。
現在の東京大学農学部ですね。
1888年に慶應義塾大学、1901年に早稲田大学の野球部が誕生し、
初めての早慶戦が行われたのは1903年。
早慶戦の歴史はプロ野球よりも長いんです!
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2023/06/shutterstock_2271168067-300x200.jpg)
ちなみに東京六大学野球が誕生したのは1925年です。
1人のアメリカ人が伝えた野球は大学野球を誕生させました。
巨人の永久欠番についてはこちらでお話してます。
高校野球の誕生
大学野球が徐々に盛り上がっていき、高校でも全国大会が始まります。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2020/06/468348.jpg)
1915年に夏の甲子園の前身「全国中等学校優勝野球大会」が始まります。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2023/06/shutterstock_2271168067-300x200.jpg)
ちなみに優勝したのは京都二中です。
現在の京都府立鳥羽高等学校。
それから1924年に春のセンバツ大会の前身「全国選抜中等学校野球大会」が始まり、
同じ年に甲子園球場が完成します。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2020/06/468348.jpg)
本当だったんだね!
そして戦争など激動の時代を乗り越えながら高校野球は定着していきました。
野球の三振『K』の意味と由来はこちらで解説してます。
プロ野球チームの誕生
大学野球、高校野球ときて、1920年にいよいよプロ野球チームが誕生します。
初めて誕生したプロ野球チームは日本運動協会。
早稲田大学の野球部OBが中心のプロ野球チームだったみたいですが、1924年に解散。
ここでプロ野球チームの夢は叶わなかったと思いきや大日本東京野球倶楽部が誕生します。
大日本東京野球倶楽部は「プロ野球チームを作ろう!」と
意気込んで結成されたチームではありません!
1934年にメジャーリーガー選抜チームが来日したときに結成された全日本のチームなんです。
大日本東京野球倶楽部が読売ジャイアンツになります。
沢村賞の起源である沢村栄治も大日本東京野球倶楽部に選ばれてました。
メジャーリーグ選抜チームを相手に8回5安打1失点と好投してます。
ちなみにメジャーリーグ選抜チームにはベーブルースもいたんだとか!
そして沢村栄治は読売ジャイアンツに所属するプロ野球選手になっていきます。
その後…、
大阪タイガース(現:阪神タイガース)
阪急軍(現:オリックス・バッファローズ)
名古屋金鯱軍(※解散)
名古屋軍(現:中日ドラゴンズ)
大東京(現:横浜DNAベイスターズに吸収され解散)
東京セネタース(※解散)
この6球団も誕生し、1936年にプロ野球のペナントレースが始まります。
そして1950年から今のセ・リーグ、パ・リーグに分かれて試合が始まっていきます。
正岡子規と野球の関係
「野球という言葉は正岡子規が初めて言った。」
この認識をしてる野球人も多いと思います。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2020/06/468348.jpg)
でも…実は、これ違うみたいなんですよね!
たしかに正岡子規は野球が大好きで、野球用語をいろいろと翻訳したすごい人です。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2023/06/shutterstock_2271168067-300x200.jpg)
でも初めて野球を言ったのは中馬庚(ちゅうま・かのえ)なる人物なんです。
この人がショートを遊撃手と名付けたとも言われて、殿堂入りもしてます。
野球と初めて言ったのは正岡子規ではなく、中馬庚。
そして両名とも今の野球に大きく貢献した人たちなんですよね。
野球のバッテリーの語源はこちらで解説してます。
まとめ
日本野球の歴史について分かりやすく解説しました。
大学から高校、そしてプロへと歴史がある野球。
今普通に野球をできたり、プロ野球を見られるもの先人たちのおかげなんです。
これからもより面白いスポーツにできるように頑張っていきたいですね!