キャッチャーのリードは、その日のピッチャーの調子を頭に入れるのが基本です。

ピッチャーの特徴を活かしたリードを組み立てても、
軸にしてるボールの調子が悪かったら打たれてしまいます。

キャッチャーがリードするときには、
ピッチャーの特徴調子を考えるのが基本の「き」です。

今回はピッチャーの調子の考え方を解説していきます。

ピッチャーの調子のチェックポイント

ピッチャーの調子を考慮したリード

この2つについてもお話します。

キャッチャーリードの基本|ピッチャーの調子を考える

キャッチャーがリードを組み立てるときに、
その日のピッチャーの調子を考えるのは基本の「き」です。

普段はピッチャーの特徴を活かしたリードをしてると思います。

でもピッチャーの調子が悪ければ、
そのリードが通用しない場合もあるのでマイナーチェンジが必要です。

「ストレートの調子が悪いなら見せ球」に、
「変化球の調子が悪いなら高さに気をつける」などなど。

 

その日のピッチャーの調子を考えて、
相手チームに得点を与えないようにするのがリードです。

また、その日のピッチャーの調子を正しく判断するためには、
普段からピッチャーのボールを多く捕っておくのがホント大切です!

ピッチャーの調子に気づけないからね…。

 

ピッチャーの調子が良い日、悪い日、普通の日

それを知っておけば試合当日にピッチャーの調子を正しく判断できます。

ピッチャーの調子のチェックポイント

ピッチャーの調子のチェックポイントは6つです。

この6つを確認すれば、ピッチャーの大体の調子がわかります。

球威

1つ目のチェックポイントは球威です。

普段のストレートと比べてどうなのかを見ましょう!

ポイントは低めのボール
伸びてくるのか、垂れるのか、いつも通りか。

低めのストレートの調子を見て、球威を判断しましょう!

高めのボールが伸びるのは、当然だからね!

変化球

つぎに変化球です。

変化量

キレ

変化球の調子を見るときのポイントはこの2つです。
この2つをコースを変えてチェックします。

アウトコースもインコースも絶好調なのか、アウトコース◎でインコース×なのか。
決め球に使えるか、カウントを稼ぐだけのボールなのか。

こんな風に試合を想定してチェックしましょう!

コントロール

3つ目がコントロールです。

コントロールは日によって結構変わるので要チェックです。
何球中何球が構えたところに来るのか数えましょう!

もし可能だったら、誰かにバッターボックスに立ってもらうといいですね。

バッターがいるいないでコントロールは結構変わります。

投球フォーム

つづいてが投球フォーム

いつも通りの投球フォームなのかチェックします。

腕の位置

下半身の使い方

肩の開き

リリースポイント

歩幅

いつもより球威がなかったり、コントロールが悪かったりするなら、
投球フォームのズレがある場合がほとんどです。

この5つのポイントでピッチャーの投球フォームを確認しましょう!

腕の振り

5つ目が腕の振りです。

腕の振りの強さ

腕の振り方

この2つをチェックします。

腕の振りが弱いなら肩やひじに疲労が溜まってる可能性が高いですし、
腕の振り方が悪いなら下半身に疲れが残ってるかもしれません。

どちらかに当てはまるなら、二番手ピッチャーに早めに準備してもらうといいですね!

自信のあるボールを聞く

最後6つ目は「自信のあるボールを聞く」です。

ブルペン終わりや試合が始まる前に自信のあるボールを聞きましょう!

「ツーアウト満塁、3ボール2ストライク」
どのボールなら自信を持って投げられる?

 

ストレート自慢のピッチャーでも今日は変化球に自信があったり、
変化球メインのピッチャーでもアウトコースのストレートに自信があったりします。

ピッチャーの自信のあるボールは決め球ここぞの場面で使えるので、
ちゃんと聞いておきましょう!

ピッチャーの調子を考慮したリード

ピッチャーの調子が良い日はどんなリードをしても抑えられます。

肝心なのは、ピッチャーの調子が悪い日のリード

ここがキャッチャーの腕の魅せ所です!

ピッチャーが調子の悪い日は、この6つを意識するのをおすすめします。

低めを意識させる

1つ目は低めを意識させるです。

ピッチャーの調子が悪くても低めにボールを集めれば、
打たれる可能性を極限まで下げられます。

インコースでもアウトコースでも構えるときには、
キャッチャーミットを低くしましょう!

キャッチャーミットを地面につけても良いくらいだよ!

アウトコース中心

つぎが「アウトコース中心に組み立てる」です。

バッターから一番遠いアウトコースは、打たれる可能性が一番低いです。
そこを中心にリードを組み立てましょう!

アウトコース低めなら最高です!

 

ただ、1球もインコース投げないのは相手に狙われる可能性があります。

カウントに余裕があるとき

バッターが踏み込んできてる場合

このような状況のときにはインコースを要求するといいですね!

アウトコース中心のリードはするんだけど、
アウトコース中心のリードだと相手にバレないようにしましょう!

ストライク先行

3つ目の方法が「ストライク先行で組み立てる」です。

2ストライクをとるまではギリギリのコースではなく、
甘めのコースの位置でキャッチャーミットを構えるといいですね!

初球を打たないバッターは多いですし、70%の確率でバッターは打ち損じてくれます。

逆に1番良くないのはボールが続くことです。

ボール、ボールだと守備のリズムができないし、
フォアボールを連発したら負け試合のフラグだよね。

 

ボールが続くと試合に勝てる可能性は下がるだけですが、
ストライクさえ入ってれば勝てる可能性はあります。

早めのテンポ

つづいてが「いつもより投球テンポを早めにする」です。

調子の悪いピッチャーでもテンポが良ければ抑えられる可能性は上がります。

いつもより投球テンポを早くして、
バッターに考える隙を与えないようにしたり、こっちのリズムに巻き込みましょう!

そうすればピッチャーの調子も上がってきます。

また投球テンポが早くなれば、自然と守備陣のリズムもできます。
ピッチャーの調子が悪い日じゃなくても有効な方法です。

調子の悪いボールを序盤に使う

5つ目が「調子の悪いボールを序盤に使う」です。

何度も試合をやってる相手なら話が変わってきますが、
ほとんどの場合、試合の序盤からガンガン打ってくるチームは少ないです。

その隙に調子の悪いボールを使いましょう!

そうすれば相手チームは意識してくれますし、
何球か投げていればピッチャーが感覚を取り戻すこともあります。

球種が多いなら使わない選択肢もありますが、
使わないとリードを組み立てられないなら序盤に使うといいですね!

試合状況の観察ポイントはこちらで解説してます。

前半と後半でリードを真逆にする

最後が「前半と後半でリードを真逆にする」です。

前半はストレート中心、後半は変化球中心

前半はアウトコース中心、後半はインコース中心

前半の決め球は変化球、後半の決め球はストレート

こんな風に前半と後半でリードを真逆にすれば、
相手チームに打たれる可能性を低くすることができます。

ポイントは、前半で相手チームにちゃんと意識させること!
相手チームが意識してなかったら、後半にリードを変えても無意味です。

前半はストレート中心にするならインコースを多めに使う、
前半の決め球に変化球を選んだなら、しつこく要求する。

こんな風に相手バッターに意識してもらってから、
後半のリードを変えれば大きな効果を得られます。

 

リードするときのバッターの観察ポイントはこちらで解説してます。

練習のブルペンを大切にしよう!

キャッチャーリードの基本の「き」であるピッチャーの調子の考え方を解説しました。

試合当日のピッチャーの調子を考えるうえで一番大切なのは、
普段のピッチャーのボールをよ〜く知っておくことです。

良い時、悪い時、最初は悪くても球数が増えれば良くなる時などなど。

練習のブルペンからピッチャーの調子を敏感に感じておけば、
その日のピッチャーの調子に合わせたリードができます。

練習のブルペンを大切にしましょう!

Twitterをフォローして最新情報を受け取る