「クイックモーションのコツって、なに?」

「クイックモーションを得意になりたい!」

「クイックモーションにはどんな種類があるの?」

こんな風に思ってる方に向けて、クイックモーションについて解説します。

ピッチャーのクイックモーションが早ければ盗塁阻止できる確率は高くなりますし、
バッター勝負のときにもタイミングを外せられるので効果的です。

でも、「クイックモーション=早く投げる」だけではありません。

早く投げるのは大切なことですが、それを意識しすぎてボールが弱くなったら打たれますし、
盗塁阻止をしたいときのクイックモーションは”早さ”だけが重要ではないんですよね。

投げるタイミングやバッターとの駆け引きも大切です。

 

本記事ではピッチャーのクイックモーションの基本的な考え方や4つのコツ、
そしてクイックでバッターのタイミングを外す方法についてもお話します。

盗塁阻止をするには早いクイックモーションが必須とはいえ、
投げるボールが弱くなったり、コントロールが悪くなったりしたら意味がありません。

体重移動とタイミングを意識して、
早いクイックモーションで強いボールを投げられるようにしましょう!

そして、投げるタイミングや駆け引きも意識できれば、
相当なクイックモーションの使い手になれます。

【野球】ピッチャーの基本的なクイックモーションの考え方

基本的なクイックモーションの考え方を知ってるピッチャー

まずはピッチャーの基本的なクイックモーションの考え方を解説します。

野球で求められるピッチャーのクイックモーションは、
速い動作で強いボールを投げることです。

どれだけ速いクイックモーションをできたとしても、
明らかにボールが弱かったらバッターに打たれますからね。

ピッチャーの基本的なクイックモーションは、
「速く強く」がポイントです。

 

そのために重要なのが体重移動とタイミング!

踏み込み足の動作を小さくしつつ、通常モーションとほぼ同じような体重移動ができて、
腕と下半身のタイミングが合えば、クイックモーションでも強いボールを投げられます。

クイックモーションを早くしたいとき、踏み込み足をいかに小さくするかを考えがちですが、
実は体重移動とタイミングが大切なんですよね。

【野球】ピッチャーのクイックの4つコツ

クイックのコツを知ってるピッチャー

それではピッチャーのクイックモーションのコツをお話します。

この4つのコツをマスターできれば、
クイックモーションで速く強いボールを投げられるようになります。

スタンスを広めにする

まず1つ目のピッチャーのクイックモーションのコツは、
スタンスを広めにすることです。

セットポジション時にスタンスを広めにとることで、
体重移動の時間を短くでき、踏み込み足の移動距離も近くできます。

スタンスの広さの目安は、投げ終わったときの踏み込み足の位置から
2足〜3足分ほど軸足に近づけるくらいがいいかと思います。

軸足だけで体重移動をする

つぎのピッチャーのクイックモーションのコツは、
軸足だけで体重移動をすることです。

通常モーションの体重移動

①踏み込み足を上げる

②軸足に体重を移動させる

③踏み込み足に体重を移動させる

通常の投球モーションは「踏み込み足→軸足→踏み込み足」と、
この3つのステップで体重移動をしていきますよね。

これをクイックモーションでもやってたら速く投げられません。

クイックモーションの体重移動

①軸足に体重を乗せる

②踏み込み足に体重移動する

クイックモーションのときには、
踏み込み足を使わずに軸足だけで体重移動しましょう!

踏み込み足なしで軸足に体重を上手く乗せるポイントは、
軸足で地面を踏みつけるように使ってるみること。

踏み込み足の存在を一旦忘れて軸足で地面を踏みつければ、
自然と踏み込み足が浮き上がり、軸足に体重が乗っかってます。

この感覚が掴めれば、
自然と踏み込み足の動作は最小限になります。

 

野球のクイックは踏み込み足ばかりを気にする傾向がありますが、
大切なのは軸足の効率的な使い方なんですよね!

利き腕の使い方を工夫する

3つ目のピッチャーのクイックモーションのコツは、利き腕の使い方を工夫することです。

クイックモーションは通常モーションよりも下半身の動作が小さいので、
その分だけ腕をトップの位置に持ってくるタイミングも早くなります。

通常モーションのような腕の使い方をしたら、
投球モーションのバランスは崩れます。

 

クイックモーションで投げるときには、
利き腕をいかに早くトップの位置に持って来られるか?」がポイントです。

利き腕(ボールを投げる方)の動きをコンパクトにする

利き腕の始動を少し早めにする。※早めに始動しすぎるとランナーにバレます

下半身が投げる姿勢なのに利き腕が投げられる位置になかったら、
コントロールが安定しなかったり、身体に負担が大きくかかったりします。

利き腕の使い方を工夫して、下半身と上半身のタイミングが合わせましょう!

フィニッシュ時に踏み込み足に体重を乗せる

最後のピッチャーのクイックモーションのコツは、
フィニッシュ時に踏み込み足に体重を乗せることです。

野球のクイックモーションは、早く投げる意識が強すぎると立ち投げになりがちです。

立ち投げの状態だとよほど肩が強くない限りボールが遅くなりますし、
球威のない打たれやすいボールになってしまいます。

ピッチャーはクイックモーションのときほど、
フィニッシュ時に踏み込み足に体重を乗せるのを強く意識するといいですね!

ピッチャーのクイックモーションは速さだけが重要じゃない

ピッチャーのクイックモーションを速くするのは大切なことです。

久保康友投手のようなスーパークイックができるようになれば、
ランナーが塁にでても滅多に盗塁されませんからね。

なのでピッチャーのクイックモーションを速くするのは大切なんですけど、
それだけを重視してればいいかっていうとそうではありません。

ランナーのタイミングを外す意識も大切!

 

クイックモーションの目標は速く強いボールを投げることですが、
なぜクイックで投げるのかっていうと「盗塁阻止のため」です。

そう考えると、ランナーのタイミングを外す駆け引きも大切になってきます。

いくら早くクイックでも同じ投球リズムだったらランナーは走りやすいです。

でも、ピッチャーがときにはボールを長く持ったり、
ときにはすぐに投げたりするとランナーはスタートしにくくなります。

じれったいと思っていたら、すぐ投げた〜。
いまいちタイミングが掴めないな…。

 

クイックモーションをする目的は盗塁をさせないためなので、
早さを極めるだけではなく、投球リズムやランナーとの駆け引きも大事にしましょう!

 

盗塁阻止のコツはこちらでも解説してます。

クイックモーションで打者のタイミングを外せる

クイックモーションでバッターのタイミングを外してるピッチャー

常にセットポジションで投げてるピッチャーに朗報です。

ランナーがいないとき

ランナーがいても盗塁の可能性は少ないとき(※ランナー3塁、ランナー3塁、2塁など)

このような状況でクイックモーションを使えば、打者のタイミングを外せます。

セットポジションからいつも通りに投げるボールと
クイックモーションで投げるボールとでは打者のタイミングってまったく違います。

は、はやっ!差し込まれた…。

 

いつも通りならゆったりとボールを待てるバッターでも
クイックモーションだと立ち遅れるケースって多々あるんですよね!

先頭バッターを打ち取りたいイニング、クリーンナップを抑えたい、
バッターのタイミングを1度外しておきたい…etc。

何度もやると通用しにくくなりますが、
クイックモーションは打者のタイミングを外せる1つの武器になります。

【野球】ピッチャーのクイックは盗塁させないため

野球・ピッチャーのクイックのコツをお話しました。

ピッチャーのクイックモーション投球の理想は、
早い動きで強いボールを投げられることです。

スタンスを広めにする

軸足だけで体重移動をする

腕をコンパクトに使う

フィニッシュ時に踏み込み足に体重を乗せる

クイックモーションのコツを言葉にすると簡単そうですが、
再現するのはめちゃくちゃ難しいので日々鍛錬しましょう!

またピッチャーのクイックを早くするのは大切ですが、
クイックモーションを駆使する理由は盗塁をさせないためです。

クイックを早くするだけではなく、
ランナーのタイミングを外したり、駆け引きしたりなども大切になってきます。

早いクイックモーションをマスターできたら、
ランナーの様子を見ながら、ボールを保有する時間もコントロールするといいですね。

それだけでランナーは盗塁しにくくなります。

ランナーが出たらピッチャーの考えることが一気に増えますが、
ぜひ楽しみながらピンチを乗り越えていきましょう!

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