なぜプロ野球のキャッチャーは打てないのか

「プロ野球のキャッチャーは打てない選手が多い。」

「いくら守備が良くても、打線として機能しないのはどうなの?」

こんなことをよく言われてます。

なので今回は「なぜプロ野球のキャッチャーは打てない(打率が悪い)のか?」、
これについて僕が思ってることをお話していきます。

プロ野球のキャッチャーたちのほとんどはプロ入り前は高校で4番を打ってたり、
ホームランをたくさん打っていた選手ばかり。

そんな選手たちでもプロ野球では打てないわけなので、
キャッチャーだけが打てないわけではないと思ってます。

プロ野球のキャッチャーたちのプロ入り前の打撃は凄かった!

プロ野球のキャッチャーは打てない選手が多いとよく言われますが、
そんな彼らもプロ入り前の打撃は凄かったんですよね。

まずはセ・リーグ6球団のレギュラーキャッチャーたちのプロ入り前の打撃成績です。

【セ・リーグ】キャッチャーのプロ入り前の打撃成績

・大城卓三選手【巨人】:大学リーグ春秋連続で首位打者

・梅野隆太郎選手【阪神】:大学リーグ通算28本塁打

・木下拓哉選手【中日】:社会人チーム・トヨタ自動車で4番

・戸柱恭孝選手【横浜】:社会人リーグ九州大会で首位打者

・會澤翼選手【広島】:高校通算35本塁打

・西田明央選手【ヤクルト】:高校通算34本塁打

※2020年シーズンにチーム内で最多出場選手、順不同

錚々たる成績を残してますよね!

真面目に野球をやっていた人なら、
この打撃成績の凄さはわかるはずです。

つづいてパ・リーグ6球団のレギュラーキャッチャーたちのプロ入り前の打撃成績です。

【パ・リーグ】キャッチャーのプロ入り前の打撃成績

・甲斐拓也選手【ソフトバンク】:高校通算40本塁打

・田村龍弘選手【ロッテ】:高校通算35本塁打

・森友哉選手【西武】:高校通算41本塁打

・太田光選手【楽天】:大学リーグ首位打者

・宇佐見真吾選手【日本ハム】:大学1年生からリーグでベストナイン

・若月健矢選手【オリックス】:高校通算28本塁打

※2020年シーズンにチーム内で最多出場選手、順不同

プロ野球では打てないキャッチャーと言われてる選手たちですが、
プロに入る前はホームランをガンガン打ったり、クリーンナップを任されたりしたんですよね。

なのでプロ野球のキャッチャーたちは、決して打撃が悪いわけではないと思います。

プロ入り前のキャッチャーとチームメイトだった人は、
「あいつは打撃が悪かった」なんて言わないだろうね〜。

ちなみに守備職人と称されている炭谷銀仁朗選手は高校通算48本塁打、
甲子園で6本塁打を放った中村奨成選手は高校通算44本塁打です。

プロ野球のキャッチャーが打てない(打率が悪い)理由

プロ入り前はガンガン打っていた選手たち。

なぜプロ野球に入ったらキャッチャーは打てなくなってしまうのか?

ここには3つの理由があると思ってます。

・プロ野球のレベルは異次元

・キャッチャー育成方針が「まずは守備から」

・1試合の負担が大きい

それでは1つずつお話していきます。

プロ野球のレベルは異次元

プロ野球のキャッチャーが打てない1つ目の理由は、
プロ野球のレベルは異次元だからです。

これはプレイヤー目線の理由になります。

高校野球以上の経験がある人なら頷いてくれると思うんですけど、
プロ入りする前のキャッチャーたちの打撃成績って異次元ですよね。

高校時代に何十本もホームランを打ってたり、リーグでタイトルを獲得してたり。

ニュースでは普通に報道されるので「そんなものかなぁ」と思いがちですが、
野球をやってきた人なら「いやいや、化け物だから」と思うはずです。

そんな選手たちでもプロ野球で打てないってことは、
アマチュアとプロ野球のレベルは想像絶するほどレベルが違うんだと思います。

僕自身も高校時代や大学時代にプロ入りする選手たちと何度か試合をしました。

まさに別格!

金属バッドの根元らへんでスタンドインさせて選手もいたりして、
こういう選手がドラフト指名され、プロで活躍するんだろうなぁと思ってました。

ですが、そういう選手たちでも1軍で目立った成績を残せず、引退してます。

なのでプロ野球は野球経験者でも想像できない異次元レベルなんだと思います。

キャッチャー育成方針が「まずは守備から」

つづいての理由は、キャッチャーの育成方針が「まずは守備から」です。

野球の試合はピッチャーとキャッチャーから始まりますし、
1試合のなかでピッチャーのつぎに多くボールに触るポジションになります。

つまり、キャッチャーの守備が下手だと試合にならないので、
キャッチャーは「まずは守備を鍛える」のが第一優先になるんですよね。

もちろん打撃を優先できますが、
キャッチャーの能力が低ければコンバートされます。

実際に1軍のスタメンマスクに定着していきなり3割以上を打ったり、
ホームラン30本以上を放ったりする選手っていませんよね?

古田敦也氏でも城島健司氏でも阿部慎之助氏でも、
1軍に出場し始めたときには下位打線でした。

これは守備を優先して、打撃を後回しにしていたからだと思います。

スタメンに定着して何年か後に打撃でブレイクしてるよね〜

キャッチャーの育成方針が「打撃ではなく守備から」なので、
1軍でスタメンマスクをかぶってるキャッチャーは打てないことが多いんだと思います。

ただ今は打てなくも、今後バッティングが開花する可能性は高いです。

1試合の負担が大きい

プロ野球のキャッチャーが打てない3つ目の理由は、1試合の負担が大きいからです。

野球の試合ではピッチャーが1番負担の大きいポジションですが、
先発なら中4日以上、中継ぎなら連投はなし、抑えなら勝ち試合のみと。

こんな風にピッチャーには定期的にも不定期的にも休みがあります。

でも、プロのキャッチャーには休みがありません!

ピッチャーと同じくらいの球数を投げたり、ときには身体を張ってボールを止めたり、
内野ゴロなら逐一ベースカバーに入ったりと。

身体的な負担が大きいのにも関わらず、
毎試合に出場する必要があります。

また、精神的な負担も大きいのがキャッチャーです。

抑えればピッチャーのおかげで打たれればキャッチャーの責任なので、
打たれてはいけない状況で打たれたら頭を切り替えるのは結構むずかしいんですよね。

そして当然、頭を切り替えられない状態で打席に入っても打てるわけがありません。

キャッチャーが1試合で身体や精神面に受ける負担は結構大きいので、
強靭な身体と動じないメンタルがないと打撃で活躍するのは厳しいと思います。

つまり、プロ野球で打てるキャッチャーって異次元中の異次元だということです。

守備の重要性が打撃に影響する

今回は『なぜプロ野球のキャッチャーは打てない(打率が悪い)?』をテーマにお話しました。

プロ入り前は強打者として鳴らしていたキャッチャーたちも
プロ野球に入るとほとんどの選手たちが打てなくなってしまいます。

・プロ野球のレベルは異次元

・キャッチャー育成方針が「まずは守備から」

・1試合の負担が大きい

プロ野球のキャッチャーが打てない理由は、この3つが考えられます。

ただ!

プロ野球のキャッチャーが打てないと悪目立ちしますが、
セカンドやショートも打てない選手って割と多いですよね。

むしろ守備能力の高さを買われ、スタメンに定着してる選手もいます。

この辺りを考えると、守備の重要性が打撃に影響するのがプロの世界なんでしょうね。

Twitterをフォローして最新情報を受け取る