野球には、クローザー(抑え投手)という役割があります。
一体どんな役割を持ってるのか、またクローザー(抑え投手)に適正があるピッチャーはどんなタイプなのか?
そんな話をしていきます。
またクローザー(抑え投手)が評価されるポイントであるセーブ。
クローザー(抑え投手)が投げればセーブが付くわけではなく、条件があるんですよね!
そのセーブの条件についても解説していきます。
コンテンツ
クローザー(抑え投手)の役割
クローザー(抑え投手)の役割は…、ズバリ!
勝ってる試合を勝ったままゲームセットさせることです。
自チームが1点差で勝ってて、9回にクローザー(抑え投手)が登板し、相手バッターを3人でピシャリと抑える。
これがクローザー(抑え投手)の役割です。
もっと言うと、
「あのチームのクローザー(抑え投手)が出てきたら得点は絶対にできない…。」
こんな風に相手チームを戦意喪失させたり、相手バッターにプレッシャーをかけられたりしたら、
それはもう理想的なクローザー(抑え投手)だと思います。
藤川球児選手などがそうだったよね。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2020/06/468348.jpg)
この3人が9回に出てきたら、相手チームもプロ野球ファンも「今日の試合は終わったね」となっていたはずです。
これが理想的なクローザー(抑え投手)だと思います。
クローザー(抑え投手)の適正
理想的なクローザー(抑え投手)がいれば、自然と常勝チームへとなっていきます。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2023/06/shutterstock_2271168067-300x200.jpg)
日本一になるチームには、素晴らしいクローザー(抑え投手)がいます。
では、どんなピッチャーがクローザー(抑え投手)の適正があるのか?
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2020/06/468348.jpg)
速球、変化球、メンタル、フィールディング、牽制、クレバーさ…etc。
ピッチャーに求められる能力をすべて兼ね備えていれば、最高のクローザー(抑え投手)ですからね!
それだと面白くないので、
クローザー(抑え投手)に向いてる人の特徴を2つに絞ってお話します。
空振りを奪えるボールがある
まず1つ目が空振りを奪えるボールがあるかどうかです。
速球でも変化球でもどっちでもOKです。
とにかく相手バッターから空振りを取れるボールがあるならクローザー(抑え投手)の適正があります。
というのも…、
空振るほどのボールなら、バッターは狙わないとヒットを打ちにくいです。
たとえば全盛期の佐々木主浩選手のフォーク、岩瀬仁紀選手のスライダー、
藤川球児選手のストレートなどがそうですよね。
これらをヒットするにはバッターは球種を絞らないと無理です。
そうなるとピッチャーは他の球種がより活かせますよね!
バッターが決め球を狙ってるなら、他の球種を投げれば打ち取れる可能性がグンっと上がります。
空振りを奪えるボールがあるだけで、ピッチャー有利の状況になってるんですよね!
図太いメンタルがある
つぎが図太いメンタルです。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2023/06/shutterstock_2271168067-300x200.jpg)
クローザー(抑え投手)が登板する場面は、90%以上が勝ってる試合です。
なのでクローザーが抑えて、試合に勝つのが当然の状況なんです。
「この当然感が失敗できない感へ」と変わるので、相当なプレッシャーがかかります。
最終回に逆転されたりしてるよね。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2020/06/468348.jpg)
なぜか先頭バッターにフォアボールを与えたり、連打されたり、エラーが重なったりします。
普通に抑えるのが当たり前の雰囲気がクローザー(抑え投手)へのプレッシャーになってるんですよね。
なのでクローザー(抑え投手)には図太いメンタルが求められます。
何がなんでも抑えててやる!
打てるものなら打ってみろ!
普通に投げれば大丈夫でしょ!
図太いメンタルにも色んな種類がありますが、
どんな場面でもいつも通りのピッチングができればクローザー(抑え投手)の適正は大アリです。
クローザー(抑え投手)のセーブがつく条件
クローザー(抑え投手)の称号であるセーブ。
意外とクローザーにセーブがつく条件って知りませんよね。
なのでクローザーのセーブがつく条件について解説します。
これがセーブの条件です。
3点差以内で1イニング以上を登板する
まず1つ目の条件が「3点差以内で自チームが勝ってるときに1イニング以上を登板する」です。
ポイントは最終回を抑えることです。
たとえば3点差以内でチームが勝ってるときに8回に登板して、
9回は投げてないってなるとセーブはつきません。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2023/06/shutterstock_2271168067-300x200.jpg)
一番オーソドックスなのは、3点差以内で自チームが勝ってる状況で最終回の9回に登板することですね。
勝ってる試合で3イニング以上を登板する
つぎが「勝ってる試合で3イニング以上を登板する」です。
これもさっきと同じで最終回も投げないとセーブはつきませんし、
3イニングの間で同点に追いつかれた場合もセーブはつきません。
自チームが勝ってる試合で、
6回から9回まで投げる
7回から9回まで投げる
そして自チームが勝ってる状況を維持すれば、セーブがつきます。
ちょっとややここしいですよね。
打者2人に打たれたら同点、逆転される場面での登板
最後3つ目が「打者2人に打たれたら同点、逆転される場面での登板」です。
一番ややこしい条件ですが、これもいつも通り最終回を投げてないとセーブはつきません。
ただ、イニング数(1イニング以上を投げないといけない)は関係ないんですよね。
打者2人に打たれたら同点、逆転される状況で抑えたらセーブがつきます。
たとえば4点差で自チームが勝ってる場合。
普通に9回の1イニングだけ投げたらセーブはつきません。
(※3点差以内で1イニング以上を登板するを参照)
でも9回に登板したピッチャーAがランナー満塁の状況をつくり、ピッチャーBに変わったとします。
この状況でピッチャーBが抑えたらセーブがつきます。
相手バッターにホームランを打たれたら同点になる状況ですし、
タイムリーを打たれ、次のバッターにホームランを許すと逆転になる状況ですからね。
相当ややこしい条件ですが…、
最終回で相手バッター2人に同点にされる可能性があるケースではセーブがつくってことですね。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2020/06/468348.jpg)
クローザー(抑え投手)の歴代セーブ数
偉大なるクローザーたちの歴代セーブ数をまとめました!
日本のプロ野球では、
1位:岩瀬仁紀選手の407
2位:佐々木主浩選手の381(※日本252、メジャー129)
3位:高津臣吾選手(※日本286、メジャー27)
これが日本の歴代セーブ数ランキングです。
岩瀬仁紀選手ならスライダー、佐々木主浩選手ならフォーク、高津臣吾選手ならシンカー。
こんな風に代名詞と呼ばれる球種があります。
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2023/06/shutterstock_2271168067-300x200.jpg)
ちなみにメジャーリーグだとニューヨークヤンキースで活躍したマリアノ・リベラ選手が652セーブと異次元の記録を残しています。
そんなマリアノ・リベラ選手の代名詞はカットボール。
球速152キロで20センチも曲がるんだとか!
![](https://crazy-for-baseball.com/wp-content/uploads/2020/06/468348.jpg)
しかも、ほぼすべての投球がカットボールだけだったそうです。
世界屈指のバッターたちが狙っても打てないボールだったことが分かりますよね!
さすがのレジェンドです。
リリーフ投手のホールドやホールドポイントについてはこちらで解説してます。
クローザー(抑え投手)が良いチームは強い!
野球のクローザー(抑え投手)の役割と適正をお話しました。
いつの時代もクローザー(抑え投手)が良いチームは強いです。
相手チームには9回にクローザーが登場するまでに「何とかしよう!」と気持ちが芽生え、
それが見えないプレッシャーになりますし。
自チームには「クローザーにさえ繋げば!」と希望になるからです。
プロ野球でもそうですが、これからは中学校・高校でも投手の分業制が当たり前になってきます。
素晴らしいクローザーがアマチュア時代からどんどん登場しそうですね!