ホットコーナーとも言われる野球のサード。
そんなサードの役割と適正を解説します。
守備位置
守備範囲
動き方のコツ
また、サードのこの部分についてもお話していきます。
コンテンツ
野球のサードの役割
まずは野球のサードの役割からお話します。
サードの役割は主に5つです。
打球の処理
1つ目の役割は打球の処理です。
サードは右打者の強烈な打球が飛んできます。
これがホットコーナーと言われる理由です。
なので強い打球でも身体で止める気合いが必要です。
またグラウンドによってはファースゾーンが広いので、
広範囲のフライへの対応も求められます。
バント処理
つぎがバント処理です。
セーフティーバントやランナーが2塁でのバントだと、
サード側にやってくるケースが多いです。
なので適切にバント処理するのもサードの役割です。
ただ、ランナー2塁でのバントはサードが捕るとマズい場合があるので、
ピッチャーやキャッチャーの動きを見て判断しましょう!
中継プレー
3つ目の役割は中継プレーです。
ランナー3塁の状況でレフトに打球が上がったら、
基本的にはサードが中継プレーに入ります。
なので送球を捕って素早く握り変えて、バックホームに投げるのもサードの役割です。
ただ状況によってはショートに中継プレーを任せる場合もあります。
ランナーが2塁や1塁にもいるケースやレフトオーバーを打たれた場合です。
このような状況のときにはショートに中継プレーを任せて、
3塁ベースに入ったほうがいいですね!
カバー
つづいてがカバーです。
相手バッターが右中間やライトオーバーを打ったときには、
送球の方向に合わせてカバーをする。
(※送球の方向が3塁ベースから大きく離れるならピッチャーとレフトに任せる)
ピッチャーが1塁牽制をしたらファーストからの返球のカバーをする。
この2つのカバーもサードの役割です。
3塁ランナーの動きを伝える
最後5つ目の役割は3塁ランナーの動きを伝えるです。
これはスクイズが考えらるケースですね!
ピッチャーが右ピッチャーなら3塁ランナーの動きを見れますが、
左ピッチャーは見れませんよね。
またキャッチャーも右バッターなら3塁ランナーの動きをみれません。
そんな状況のときにはサードの声が大切になってきます。
「走った!!!」
大きな声で3塁ランナーの動きを伝えるのもサードの役割です。
野球のサードに適正がある人
それではサードに適正がある人の特徴を話します。
この4つを持ってるならサードへの適正が十分にあります。
打球を怖がらない勇気がある
1つ目は打球を怖がらない勇気がある人です。
サードには強烈な打球が飛んできます。
それにビビってたらサードはできません!
「どんな打球でも捕ってやる!」
「身体で絶対に止めてやる!」
こんな勇気がある人はサードに適正があります。
フィールディングが良い
つぎがフィールディングが良い人です。
サードは左右前後の動きが多いポジションです。
フライはファールゾーンまで追いかける必要がありますし、
バント処理では全力でプレスをかけないといけません。
しかも、それらを全力でやりつつもボールを捕って正確に投げる技術も求められます。
なのでフィールディングが良くないとサードは務まりません。
いつもベストな姿勢で捕球や送球ができるポジションではありませんからね!
なのでフィールディングの良い人ならサードの適正があります。
肩が強い
3つ目は肩が強い人です。
サードは1塁ベースまでの距離が遠いですし、強い送球が求められるポジションです。
バント処理
三塁線の打球
足の速いバッターのセーフティーバント
これらの状況でサードが強い送球を投げないとアウトにできません。
とくに三塁線の打球は踏ん張った状態からでも良いボールが投げられないと、
まず間違いなくアウトにできないんですよね!
なので肩の強い人はサードの適正があります。
もちろん、肩が強くでもコントロールが悪かったらダメです!
適切な状況判断ができる
最後は適切な状況判断ができる人です。
三遊間のゴロはどこまで追うか?
3塁側のバントは誰が捕るのか?
外野の中継プレーはどっちが入るのか?
ファールフライを捕球してもタッチアップされないか?
こんな風にサードは周りとの連携が必要なプレーの多いポジションです。
これを上手くできないとアウトにできなかったり、
ランナーに進塁されたり、下手したら点を失ったりします。
なので自分の守備範囲と各ポジションの守備範囲を頭にいれて、
その状況に合わせながらの動きが求められます。
これが抜群に上手くて、適切な状況判断ができる人はサードの適正があります。
野球のサードの守備位置
サードの守備位置は主に4パターンです。
状況に合わせて守備位置を変えていきます。
定位置
サードの定位置は、三塁ベースの横です。
三塁線との距離は横っ飛びして届くくらい、
前後はバッターの様子を見て判断をします。
【サードの定位置】
右バッターの強打者なら深めに、左バッターの俊足系なら少し前に。
こんな感じですね!
バント警戒シフト
つぎがバント警戒シフトです。
ランナー1塁でバントされそうだったり、セーフティーバントがありそうだったり。
そんなときには少し前に守備位置を取ります。
【サードのバンド警戒シフト】
どのくらい前にするかは状況で判断します。
絶対にサード側の送りバントをアウトにしたいなら前にしたほうがいいですし、
アウト1つ優先するなら1塁でアウトできる位置でOKです。
バックホームシフト
3つ目がバックホームシフトです。
ランナーが3塁にいる状況でホームでアウトを取りたいとき、
サードは前に守備位置をとります。
【サードのバックホームシフト】
ただ、3塁ランナーをフリーにするとセーフになる可能性が高いです。
なので最初はピッチャーが牽制できるように3塁ベースに入って、
ホームに向かって投げたら前にポジショニングする感じです。
内野ゴロでもセーフになっちゃいます。
位置的にはバント警戒シフトと同じくらいがいいですね!
三塁線を締めるシフト
最後4つ目が三塁線を締めるシフトです。
定位置よりも三塁線との距離を狭くする守備位置です。
1、2歩で三塁線に届くくらいにポジショニングします。
【サードの三塁線を締めるシフト】
右バッターのプルヒッター、試合の終盤で長打を許したくない状況。
このような状況のときに三塁線を締める守備位置にします。
サードの守備範囲と動き方のコツ
サードの守備範囲は意外と広いです。
【サードの守備範囲】
三塁側のファールゾーン
レフトとサードの間のフライ
三塁側のバント
三遊間のゴロ
サードは守る範囲が狭そうなんですけど、守備範囲は実は広いんです。
サードの動き方のコツ
サードの動き方のコツは、
周りの野手の守備範囲
周りの野手の守備位置
試合の状況
この3つをちゃんと頭に入れておくことです。
これを忘れてるとアウトにできるものもできません!
三遊間のゴロを深追いしすぎたり、逆に追わなすぎたり、
サードフライをレフト前のポテンヒットにしたり。
一番最悪なのは送りバント処理の判断をミスして、
バッターランナーをセーフにしてしまうことです。
「サードが捕ればアウトなのに、ピッチャーに任せたからセーフになった…。」
サードだけの責任ではありませんが、
送りバントをアウトにできないほど最悪なプレーはありません。
3つのことを常に頭に入れてプレーをする。
これがサードの動き方のコツです。
他の野球ポジションはこちらで解説してます。
4番サードは花形プレイヤー!
野球のサードの役割と適正を解説しました。
サードは守備面で求められることが多いですが打撃力も重要です。
ショートやセカンドくらいの敏捷性は必要ありませんからね。
その分だけ豪快なバッティングも求められます。
4番サード長嶋茂雄、4番サード原辰徳、4番サード岡本和真…。
ジャイアンツの歴代の4番はサードが多いです。
4番サードを目指して、頑張りましょう!