野球には、クローザー(抑え投手)という役割があります。

一体どんな役割を持ってるのか、またクローザー(抑え投手)に適正があるピッチャーはどんなタイプなのか?

そんな話をしていきます。

またクローザー(抑え投手)が評価されるポイントであるセーブ。

クローザー(抑え投手)が投げればセーブが付くわけではなく、条件があるんですよね!

そのセーブの条件についても解説していきます。

クローザー(抑え投手)の役割

クローザー(抑え投手)の役割は…、ズバリ!

勝ってる試合を勝ったままゲームセットさせることです。

自チームが1点差で勝ってて、9回にクローザー(抑え投手)が登板し、相手バッターを3人でピシャリと抑える。

これがクローザー(抑え投手)の役割です。

もっと言うと、

あのチームのクローザー(抑え投手)が出てきたら得点は絶対にできない…。

こんな風に相手チームを戦意喪失させたり、相手バッターにプレッシャーをかけられたりしたら、
それはもう理想的なクローザー(抑え投手)だと思います。

全盛期の佐々木主浩選手や岩瀬仁紀選手、
藤川球児選手などがそうだったよね。

この3人が9回に出てきたら、相手チームもプロ野球ファンも「今日の試合は終わったね」となっていたはずです。

これが理想的なクローザー(抑え投手)だと思います。

クローザー(抑え投手)の適正

理想的なクローザー(抑え投手)がいれば、自然と常勝チームへとなっていきます。

プロ野球が顕著だと思います。

 

日本一になるチームには、素晴らしいクローザー(抑え投手)がいます。

では、どんなピッチャーがクローザー(抑え投手)の適正があるのか?

細かくいうと、めちゃくちゃあるよね!

 

速球、変化球、メンタル、フィールディング、牽制、クレバーさ…etc。

ピッチャーに求められる能力をすべて兼ね備えていれば、最高のクローザー(抑え投手)ですからね!

それだと面白くないので、

クローザー(抑え投手)に向いてる人の特徴を2つに絞ってお話します。

空振りを奪えるボールがある

まず1つ目が空振りを奪えるボールがあるかどうかです。

速球でも変化球でもどっちでもOKです。

とにかく相手バッターから空振りを取れるボールがあるならクローザー(抑え投手)の適正があります。

というのも…、

空振るほどのボールなら、バッターは狙わないとヒットを打ちにくいです。

たとえば全盛期の佐々木主浩選手のフォーク、岩瀬仁紀選手のスライダー、
藤川球児選手のストレートなどがそうですよね。

これらをヒットするにはバッターは球種を絞らないと無理です。

そうなるとピッチャーは他の球種がより活かせますよね!

バッターが決め球を狙ってるなら、他の球種を投げれば打ち取れる可能性がグンっと上がります。

空振りを奪えるボールがあるだけで、ピッチャー有利の状況になってるんですよね!

図太いメンタルがある

つぎが図太いメンタルです。

これは欠かせませんね!

クローザー(抑え投手)が登板する場面は、90%以上が勝ってる試合です。

なのでクローザーが抑えて、試合に勝つのが当然の状況なんです。

この当然感が失敗できない感へ」と変わるので、相当なプレッシャーがかかります。

プロ野球でもクローザーの経験ないピッチャーだと
最終回に逆転されたりしてるよね。

 

なぜか先頭バッターにフォアボールを与えたり、連打されたり、エラーが重なったりします。

普通に抑えるのが当たり前の雰囲気がクローザー(抑え投手)へのプレッシャーになってるんですよね。

なのでクローザー(抑え投手)には図太いメンタルが求められます。

何がなんでも抑えててやる!

打てるものなら打ってみろ!

普通に投げれば大丈夫でしょ!

図太いメンタルにも色んな種類がありますが、
どんな場面でもいつも通りのピッチングができればクローザー(抑え投手)の適正は大アリです。

クローザー(抑え投手)のセーブがつく条件

クローザー(抑え投手)の称号であるセーブ。

意外とクローザーにセーブがつく条件って知りませんよね。

なのでクローザーのセーブがつく条件について解説します。

これがセーブの条件です。

3点差以内で1イニング以上を登板する

まず1つ目の条件が「3点差以内で自チームが勝ってるときに1イニング以上を登板する」です。

ポイントは最終回を抑えることです。

たとえば3点差以内でチームが勝ってるときに8回に登板して、
9回は投げてないってなるとセーブはつきません。

この場合だと8回と9回を投げればセーブがつきます。

 

一番オーソドックスなのは、3点差以内で自チームが勝ってる状況で最終回の9回に登板することですね。

勝ってる試合で3イニング以上を登板する

つぎが「勝ってる試合で3イニング以上を登板する」です。

これもさっきと同じで最終回も投げないとセーブはつきませんし、
3イニングの間で同点に追いつかれた場合もセーブはつきません。

自チームが勝ってる試合で、

6回から9回まで投げる

7回から9回まで投げる

そして自チームが勝ってる状況を維持すれば、セーブがつきます。

ちょっとややここしいですよね。

打者2人に打たれたら同点、逆転される場面での登板

最後3つ目が「打者2人に打たれたら同点、逆転される場面での登板」です。

一番ややこしい条件ですが、これもいつも通り最終回を投げてないとセーブはつきません。

ただ、イニング数(1イニング以上を投げないといけない)は関係ないんですよね。

打者2人に打たれたら同点、逆転される状況で抑えたらセーブがつきます。

たとえば4点差で自チームが勝ってる場合。

普通に9回の1イニングだけ投げたらセーブはつきません。
(※3点差以内で1イニング以上を登板するを参照)

でも9回に登板したピッチャーAがランナー満塁の状況をつくり、ピッチャーBに変わったとします。

この状況でピッチャーBが抑えたらセーブがつきます。

相手バッターにホームランを打たれたら同点になる状況ですし、
タイムリーを打たれ、次のバッターにホームランを許すと逆転になる状況ですからね。

相当ややこしい条件ですが…、

最終回で相手バッター2人に同点にされる可能性があるケースではセーブがつくってことですね。

めっちゃ簡単に言うとだよ!

クローザー(抑え投手)の歴代セーブ数

偉大なるクローザーたちの歴代セーブ数をまとめました!

日本のプロ野球では、

1位:岩瀬仁紀選手の407

2位:佐々木主浩選手の381(※日本252、メジャー129)

3位:高津臣吾選手(※日本286、メジャー27)

これが日本の歴代セーブ数ランキングです。

岩瀬仁紀選手ならスライダー、佐々木主浩選手ならフォーク、高津臣吾選手ならシンカー。

こんな風に代名詞と呼ばれる球種があります。

さすが歴代のトップ3のクローザーですよね。

ちなみにメジャーリーグだとニューヨークヤンキースで活躍したマリアノ・リベラ選手が652セーブと異次元の記録を残しています。

そんなマリアノ・リベラ選手の代名詞はカットボール。

球速152キロで20センチも曲がるんだとか!

エゲつない!

しかも、ほぼすべての投球がカットボールだけだったそうです。

世界屈指のバッターたちが狙っても打てないボールだったことが分かりますよね!

さすがのレジェンドです。

 

 

リリーフ投手のホールドやホールドポイントについてはこちらで解説してます。

クローザー(抑え投手)が良いチームは強い!

野球のクローザー(抑え投手)の役割と適正をお話しました。

いつの時代もクローザー(抑え投手)が良いチームは強いです。

相手チームには9回にクローザーが登場するまでに「何とかしよう!」と気持ちが芽生え、
それが見えないプレッシャーになりますし。

自チームには「クローザーにさえ繋げば!」と希望になるからです。

プロ野球でもそうですが、これからは中学校・高校でも投手の分業制が当たり前になってきます。

素晴らしいクローザーがアマチュア時代からどんどん登場しそうですね!

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