アウトコースは、キャッチャーが配球&リードするうえで基本のボールです。

バッターから一番遠いコースなので、
打たれる可能性が低いからです。

 

とはいえ当然アウトコースばかりだったら狙われますし、
「困った時にはアウトローだ!」と信じきってるのも問題なんですよね。

今回は、そのアウトコースの使い方を解説します。

カウントを整えるのか、空振りを取りに行くのか、1球外すのか、
はたまた何も根拠もなくアウトローに要求するのか。

アウトローは色んな使い方があるので、工夫したいですね!

アウトコースに配球する理由

野球でアウトコースに配球する理由は主に3つです。

それでは1つずつ解説します。

打たれる可能性が低い

アウトコースを使う1番の理由は、打たれる可能性が低いからです。

これは深い理由があるわけではなくて、
シンプルに遠いボールのほうがバットに当てにくいですよね。

逆に身体に近いボールって、打ちやすいと思います。

なのでアウトコースなら打たれないって言うわけではなくて、
身体に近いボールよりもアウトコースのほうが打たれにくいよねってことです!

インコースを近く感じさせる

つぎのアウトコースを使う理由は、インコースを近く感じさせるためです。

初球でインコースを見た場合と、
初球はアウトコースで2球目にインコースを見た場合では後者のほうが近く感じます。

目の錯覚みたいな感じだね!

 

この錯覚を上手く使えれば甘めのインコースでも打ち損じたり、
ボール球だと思って見逃しのストライクを簡単に取れるんですよね。

バッターはアウトコースを意識するとステップが内側に入ってきたり、
ボールをよく見て、見極めようとするので!

ストライクゾーンを広く使う

アウトコースを使う3つ目の理由は、ストライクゾーンを広く使うためです。

精密機械的なコントロールを持ってるピッチャーなら、
インコースを上手くつかって、ストライクゾーンを広く使えます。

でも、そこまでボールを操れるピッチャーって少ないです。

そんなときにアウトコースでボールの出し入れができれば、
少しはストライクゾーンを広く使えるんですよね!

真ん中からアウトコースのストライクに逃げる変化球

アウトコースのストライクゾーンからボールゾーンに逃げる変化球

アウトコースギリギリのボール1個分だけ外したストレート

こんな風にアウトコースを使えれば、ストライクゾーンを広く使えます。

野球・アウトコースの使い方

野球のアウトコースの使い方は、メインでOKです。

一番打たれにくいコースですからね!

 

ただ!

思考停止状態でアウトコースばかり使っていたら、
相手バッターにバレて簡単に打たれてしまいます。

なぜ、このタイミングでアウトコースなのか?

こんな風に意図を持たせるのがアウトコースの使い方のポイントです。

カウントを整える

まず1つ目のアウトコースの使い方は「カウントを整える」です。

ピッチャーが1番練習するボールはアウトローなので、
アウトコースのコントロールは他のコースよりも安定してます。

インコースを要求してカウントが悪くなりそうなら、
無理せずにアウトコースでカウントを整えましょう!

三振を狙う

つぎのアウトコースの使い方は「三振を狙う」です。

アウトコースギリギリのストレート

アウトコースギリギリのボール1個分だけ外したストレート

アウトコースのストライクゾーンからボールゾーンに逃げる変化球

この3つのアウトコースなら見逃し三振や空振り三振を奪いやすいです。

ただアウトコースで三振を狙うには、それまでのプロセスが大切になってきます。

「どのレベルまでインコースを意識させるか?」
このレベル感によって見逃しか、空振りかは決まります。

 

インコースを上手く使ってバッターに意識させ、
アウトコースで確実に空振りを取れるリードの組み立てをしたいですね!

引っ張らせないようにする

3つ目のアウトコースの使い方は、引っ張らせないようにするためです。

0アウトや1アウトでランナー1塁やランナー2塁、ランナー1・2塁の場合、
バッターとしては右方向に打つのがセオリーです。

左バッターに簡単に引っ張らせないようにアウトコースを使います。

ランナー1塁で左バッターなら盗塁の可能性も高いので、
基本的にはアウトコース中心にはなるんですけど、狙われないように注意したいですね!

インコースで勝負する布石にする

最後4つ目のアウトコースの使い方は、インコースで勝負するための布石です。

十分にアウトコースを意識させてからの〜、
インコースにストレートをズドンだよ!

 

これはキャッチャーなら一番気持ちのいい瞬間だと思います。

ただ、1試合で何回も同じ組み立てをすると逆に手痛い一発を浴びるので、
ここ一番のときまで隠しておきたい必殺のリードでもあります。

困った時のアウトコースは正解なのか?

配球&リードで迷ったら、とりあえずアウトローにしておけ!

こんなことを監督やコーチに言われたり、風の噂で聞いたりしたことあると思います。

困ったときのアウトコースは正解なのでしょうか?

これは意見が分かれるところなんですけど、
個人的には正解でもあるし不正解でもあると思ってます。

アウトローは一番打たれにくいコースなので、
リードに困ったなら要求しても良いボールだと思います。

でも相手チームに「あのキャッチャーは困ったらアウトコースに来るな」と
思われてしまったならアウトです。

配球を読まれて、思いっきり狙われます。

 

つまり「困った状況にならないようにリードしよう」ってことです!

それが難しいんだけど、目指すしかないよね!

 

本当に困ったときにはアウトコースでOKなんですけど、
なるべく意図のあるアウトコースにしていきたいですね!

インコースの使い方はこちらで解説してます。

アウトコース=正解ではない!

野球のアウトコースの使い方を解説しました。

アウトコースはバッターから一番遠いコースなので打たれにくいですが、
「アウトコースに要求しておけば正解!」ではありません。

アウトコースばかりだったら、いずれは狙われ確実に打たれます。

インコースが活きるようなアウトコースの使い方、
アウトコースが活きるようなインコースの使い方、
ストライクゾーンを広くするためのアウトコースの使い方。

色々な工夫をして、アウトコースの効力を最大化させたいですね!

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