AIキャッチャーの仕組み

プロ野球にも"AI "の波が来ました。

その名もAIキャッチャー

僕は小学生から今まで捕手一筋なので、めちゃくちゃ興味深いんですよね!

プロ野球中継でAIキャッチャーが登場すると、ついつい見てしまいます。

ですが…、残念ながら「AIキャッチャーはいらない!」との声もあります。

ひょっとしたら、このコラムを読んでる方もそう思ってるかもしれません。

ただ、ただですよ?

AIキャッチャーは登場したばかりです。

いらないと決めつけるのは、まだ早いと思うんですよね。

またAIキャッチャーの仕組みや配球の根拠はほぼ完璧なので、もう少し様子を見たほうがいいのかぁ〜と思ってます。

とはいえ、実際の配球とAIキャッチャーの配球が一致する確率は2分の1以下です。

AIキャッチャーは仕組みや配球の根拠は完璧なのに、どうして当たる確率が低いのか?

その辺についてお話していこうと思います。

AIキャッチャーはいらない?

AIキャッチャーほどいらんもんはないだろ!

AIキャッチャーが出てきたらテレビ消す!

などなど、プロ野球中継にAIキャッチャーはいらないという声が結構多いです。

なかには「AIキャッチャーよりAI審判を作れよ!」と、たしかにそうだなぁ〜と思う声もあります。

誤審という最大のドラマはなくなってしまいますが…。

ただ、批判的な意見がある一方で、

AIキャッチャーのおかげで配球の楽しみが増える」という声もありました。

探すのに苦労しましたが…w。

なのでプロ野球中継の視聴者のなかではAIキャッチャー不要論が多いのは間違いありません。

でもですね、まずは「AIキャッチャーとは何ぞや?」を知らないといけないと思うんですよ、個人的には。

AIキャッチャーの仕組みや配球の根拠を知った上で、

・本当にいらいないのか?

・実は面白いものなのか?

・今後に期待なのか?

こんな風に判断すべきではないかと思ってます。

AIキャッチャーの仕組みと配球の根拠

それではAIキャッチャーの仕組みと配球の根拠をお話していきます。

AIキャッチャーは、データスタジアム株式会社が開発しました。

なんか強そうな会社名ですよね。

そんなデータスタジアム株式会社が開発したAIキャッチャーは、

AIキャッチャーの仕組み

・過去16年(約400万球分)のデータを活用している。

・得点やランナー状況、投手と打者の対戦成績も考慮している。

・投手の持ち球をベースに得点を与えないための最適な球種、コースを導き出している。

・投手にとってストライク、アウトなど有利な結果を生む可能性が最も高いものを表示する。

こんな仕組みをしています。

なのでAIキャッチャーの配球の根拠ってほぼ完璧なんです。

というのも、野球の配球は確率論です。

つまり絶対的に抑えられるボールなどないので、配球の基本的な考え方はいかに打たれてないようにするかになります。

『いかに打たれないようにするか?』
ここがめちゃくちゃ大切な部分です!

ストレートよりも変化球のほうが打たれる可能性が低いとか、インコースよりもアウトコースのほうが打ち損じてくれそう、などなど。

こんな風にバッターを抑えるというよりは、いかに打たれない確率を増やしていくかが配球の組み立てのポイントです。

そうなると過去のデータってめちゃくちゃ大切になってきます。

キャッチャーは打たれないように配球を組み立てるんですけど、逆にバッターにホームランを打たれたり、よくヒットを打たれたりする配球もあるんですよね。

その点もAIキャッチャーには入ってるので、AIキャッチャーの配球の根拠はほぼ完璧なんだと思います。

打たれないことが配球の評価ですからね!

なぜAIキャッチャーの当たる確率が低いのか?

AIキャッチャーの配球の根拠は、ほぼ完璧です。

でも実際の配球とAIキャッチャーの配球が当たる確率って結構低いですよねw。

僕も比較してみましたが、酷いケースだと2球に1球も当たってませんでした。

たまに理解不能なボールを立て続けに要求してる場面もありましたし…。

なぜAIキャッチャーの配球と実際の配球の当たる確率が低いのか?

そこには3つの理由があると思っています。

「過去」はあっても「今」がない

一番の理由は、AIキャッチャーには過去があっても今がない部分でしょう。

AIキャッチャーは過去のデータをベースに、配球を組み立てていきます。

でも、配球は過去のデータだけでは決まりません、

・今日のピッチャーの調子

・今日のバッターの状態

・今日の審判の好きなコース

・今日のリーグ順位

こんな風に今の情報も配球を組み立てる上でめちゃくちゃ大切です。

今の情報は試合に出てるキャッチャーは感じれますが、AIキャッチャーには分かりません。

それがAIキャッチャーが当たらない一番の理由なんだと思います。

持ち球の精度は反映してるのか?

つぎがピッチャーの持ち球の精度ですね。

AIキャッチャーは、各ピッチャーの球種データは入ってると思います。

でも、持ち球の精度や変化の仕方はピッチャーによって違いますよね。

とくに変化球の場合はボールの軌道が大切です。

ピッチャーAのカーブとピッチャーBのカーブの軌道が違ったりしますし、ピッチャーAのカーブとピッチャーCの縦のスライダーの軌道が似てたりもするわけです。

そこまでAIキャッチャーが考慮してるかは疑問しかありません。

しかも、その精度も日によって大きく変わりますからね…。

ストレートが走ってる日もあれば、変化球がキレっキレの日もあれば、どの球種もイマイチな日だってあるわけです。

この点もAIキャッチャーの配球が当たらない理由だと思います。

配球は確率論だから

最後3つ目は配球は確率論だからです。

これを言ってしまったら、元も子もないので最後の理由にさせていただきました!

バッターに打たれなかったら配球としては成功です。

でも、バッターはよく打って3割後半です。

なので、そもそもバッターが打つ確率よりも打てない確率のほうが高いわけです!

・インコースの高めのストレートでバッターを打ち取れるかもしれない。

・アウトコースのストレートなら見逃し三振かもしれない。

・インコースの低めのストレートだったら空振り三振かもしれない。

「バッターに打たれる確率の方が低い=打たれない選択肢のほうが多い』になるので、AIキャッチャーの配球と実際の配球は当たりにくいんだと思います。

AIキャッチャーの配球通りに投げたらどうなるのか?

そこで気になってくるのが…、

AIキャッチャーの配球通りに投げたらどうなるのか?

ですよね。

個人的にはほぼ打たれないと思います。

というのもプロ野球の配球って、その日のピッチャーの調子も関係ありますが、過去のデータがベースになってると思います。

実際に1年目で活躍した選手が2年目であまり活躍できないのは、この部分が大きいんじゃないかなぁと。

1年間の成績をプロの分析家たちに研究されて、2年目は苦手なポイントばかりを責められる的なやつです。

そして、いつまで経っても良い波には乗れずにズルズルと2年目を終えてしまいますよね。

なので恐らくですが、6〜7割くらいは対戦成績やバッターの得意なコース・苦手なコースが中心で、残りはその日のピッチャーの調子で配球を組み立ててるんだと思います。

なのでピッチャーの調子が相当悪くない限りは、AIキャッチャーの配球通りに投げれば打たれません!

ただ!

ピッチャーがキャッチャーの構えたところに投げるのが野球のなかで一番むずかしいんですけどねw

AIキャッチャーは視聴者ではなく球団に効果的!

AIキャッチャーの仕組みや配球の根拠をお話しました。

プロ野球中継の視聴者には不評みたいですが、プロ野球球団にとってはかなり効果的だと思います。

トーナメント制ではなくリーグ戦ですし、毎年同じチームと戦ってます。

そうなると少しでもデータが多いほうが有利です。

たとえ実際の配球とAIキャッチャーの配球が違ってたとしても、あとで振り返るときに参考になりますしね!

また、若手のキャッチャーに配球を教えるときにもAIキャッチャーは役立つと思います。

AIキャッチャーは10年以上のデータと対戦成績をベースに配球を組み立ててるので、選手歴が短い選手でもベテランのようなリードができるようになるかもしれません。

今後はプロ野球球団内だけでAIキャッチャーは使われるかもしれないので、視聴者は今のうちに楽しんだほうがいいかもしれませんね!

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